今週は、家での準備をメインに、ゆるゆる過させてもらっている。
昨日は久々の晴れ間に浮き足だち、洗濯、布団干し、雑草取り、薪割り、小枝拾い、など、主婦らしい作業(おしまいの方の項目は通常の「主婦作業」には入らないだろうが、)に、いそいそとした。
洗濯物を、いつまでもズルズルと室内に掛け置かず、一日でスパッと乾くことの悦びといったら...。
少し動けば汗ばむほどの陽気。
お化粧なんてハナからしてないこんな日は、気にせずざばざばと顔を洗えるので、爽快。(水の冷たさは、こちらの自慢のひとつ。)
すっかり「首タオル」の似合うオンナになっている。(そういえば、勤めている時もいつも首に何か巻き付けていて、「女・中尾彬」と呼ばれていたけれど、それがタオルに代わっただけだ。)
草場では、木イチゴがチラチラと顔を出している。
蝶が蜜を求めて、オカトラノオの群生地をさまよっている。
* * * * *
少し前、父親が海のそばからはるばるやって来た。
開店のお祝い、母手製のクッションカバー、母の友人が提供してくれたテラス用のテーブルセット、本いろいろ。それに、いつものように、ビール・ワインなどお酒様々、母手作りのパンとジャムに赤シソのジュース、そして鯵の干物に、活きのいい生シラス、マグロの刺身、等々が届く。
海の香りの食材メインに、晩酌。
対抗して、地野菜の献立__キャベツときゅうりの生姜風味の塩揉み(これはちなみに父から伝授のレシピ)、ブロッコリーとキノコのオイスター炒め、ズッキーニ・茄子・エリンギのオリーブオイルソテー、あさりのワイン蒸しに自家製ハーブ...など__を加えて、質素ながら賑やかな食卓に。
海のモノに山のモノ。昔読んだトットちゃん(黒柳徹子さん)の本に出てきた給食(だったかな?)のように。
自分の愛した家の変貌ぶりを心配しての偵察も兼ねていた父。
大きく落胆はしないまでも、「もう少し店らしくしないと」と、逆の心配をしたようだった。
相方も、これまで終始、なるべく既存の状態を傷つけることのないよう、配慮しながら家いじりを進めてきた。
これからも、これまで刻んだ20年余りの歳月を壊すのではなく、その上に新たな油彩の絵の具を重ねていくような経年美が出せたらいいと思う。
あっと気付けば、明日はもう金曜日。
メニューを改めて、仕込みに、片付け、清掃。
一週間が飛ぶように過ぎる。