すっきりとした淡いブルーに、白い入道雲。
早朝から、高原の夏らしいお天気。気温も高め。でもカラリ。
これで梅雨明け...とは、いかないのかな。いっちゃえ。
と思っていたら、その後のニュースで「明けたと見られる」宣言。
いよいよ、嬉しいやら、ちょっと怖いような、夏本番。
庭に高い樹々の間から陽がいちばん差し込むのは、午前中。(早朝から11時くらいまで。)
地面いっぱいに陽が当たって、草花の葉の一枚一枚がキラキラして、見つめていると目がチカチカしてくる。
ここぞとばかりに、四方の梢から鳥の声。
サワサワと木の葉の揺れる音。
昔から、平気で昼近くまで寝ている私に、「ここでは早起きをしないと損だぞ」と父が言っていたけれど、最近になってその通りだと思う。
お店のオープン時間を、中途半端に9時半からとしたのも、そのため。
お散歩がてら、朝ごはん用のパンを買いに行きがてら、ぶらっと珈琲一杯飲みにきてもらったら、いちばん気持ちがいいのでは、と店主は秘かに思っている。
朝の準備をひと通り済ませ、ふうっと一息。
朝いちからのお客さんもなさそうなので、ポカポカのデッキで読みかけの本を開く。
旅と、旅にまつわる本についてのエッセイを読み、「あー、また南へ旅に行きたいなー」と一瞬思っても、本から目を上げて周りを見れば、やっぱり今はココが一番、と思える。
沖縄・竹富島で買った陶器の風鈴がチリチリンと澄んだ音をたて、ちょっとブラジリアンなボサノバやハワイアンなBGMを低いボリュームで流したら、心はすっかり、十分、旅気分。
ひとつところにいても、トリップはできる。
高い空と、ほんの少しの「何もしない時間」と、心をからっぽにできるゆとりさえあれば。
贅沢だ。
「今いちばんキレイだよね」「この時間来てくれるといいよね」
デッキで空を見上げながら、呟き続ける私。
そうは言っても、みなさん忙しいのだし、都合ってもんがある。
しばらくは、この最高の時間は、店主が独り占めすることになりそう(笑)。
(いずれお試しあれ。)
待ちぼうけてぼけーっとしたり、慌ててお迎えしたり、たくさんお話したり、お見送りしてまたぼけーっとしたりしてるうちに、一日が過ぎる。
夕方、看板をしまう頃、ヒグラシの声。
この声を聞くと、夏の終わりのように、しんみりしてしまう。
まだまだ。
夏もこれから。お店もこれから。