準備の間は嵐のようだけれど、オープンしてしまえば、静かな日々。
ちまたの喧噪が嘘のような。
お母さんと小さな息子さんの優しいおしゃべり。
別荘客のご家族がめいめい本をぱらぱらとめくっている。
地元のおばあちゃんと孫娘が星座早見版を眺めてる。
ナップザックを背負ってきた男性一人客も黙々と本を読み続ける。
お隣の畑から草刈り機の音。遠くのキャベツ畑からはトラクターの音。
それらが動いていなければ、ただサワサワと風の音。
たまにお昼寝から覚めた麦が、2階からニャーとなく。
私たちが思う以上に、来てくれる方が、上手なここでの時間の過ごし方を心得ていて、眺めていて嬉しくなる。
一緒に緩やかな時間を共有させてもらっている。
空気がピリピリしてなくて、静かに波長が合う瞬間、小舎も嬉しそうにしている。
* * * * *
夜中から遠雷の音がしていたけれど、今朝も10時過ぎからすーっと黒い雲がやってきて、ゴロゴロいいだした。
青空市の古本を慌ててデッキへと運ぶ。これが重い。
たった今、ポツポツやってきた。
今日はますます静かそう...