ここ周辺の夏の賑わいも、おそらく今日がピークなのでしょう。
まだまだ県外ナンバーの車がわんさと行き交っていて、どこか知らない町にいるようです。
賑わいをよそ目に、我が舎は勝手にお盆を昨日までと決めつけ、今日は完全休養日。
オープン以来、はじめての連続営業は、嬉しい来訪あり、ビックリな再会あり、ハジメマシテなのにいきなりの意気投合おしゃべりあり、もうとにかく、ありがとうございます、ます、ます、な毎日で、目眩にクラクラしながらあっという間に過ぎていきました。
長距離ドライブの末に、はたまた近くにいながら迷い迷いながら、たどり着いて頂いた皆さん、ありがとうございました。(来られる方の半分くらいが「いやぁ、迷っちゃったよ」と仰っていました。面目ナイ。)
バタバタのさなかで、ろくにご挨拶もできなかった皆さん、ごめんなさい。
じたばたする私たちをおおらかに許してくれながら、思い思いの時間を過ごしてくれる方が思いのほか多かったことに、とても救われました。
カフェと名乗るのもおこがましいような、このツツマシサがかえって新鮮だったのでしょうか。(なかにはビックリして帰りたいけど帰れずに我慢された方もいたりして...汗。)
友人の中には、ハッキリと「ほら、キレイだったり、オサレ〜なとこは他にもあるじゃない」と、グサグサ温かい励ましをくれる者も。
その通りなのです。
「ぴかぴか」「きらきら」はないけれど、「じんわり」「ほっこり」「ゆらゆら」なものならあるかも。
そんな場所にしたいのです。
うまく言えないのですが、あるお客さんが「う〜、なんなのコレ。なんか落ち着いちゃう。やあね、なにコレ」と言ってくれていたのが、まさに最上のお褒めのコトバです。
いろいろと考えたり、手を入れなければいけない部分もありますが、なんとなく「コンナノでもイイノかも」という自信を与えてもらった日々でした。
出会い、コトバ、笑顔、に、感謝。
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そんなこんなで、休養日、とはいっても、また「平日のお勤め」の前に、買い出しなどにも行かねばならん、というわけで、昼前にお隣町までお出かけ。
ところどころ混んでいたけれど(浅間牧場信号を先頭に1km(笑)、峠を下りた千ヶ滝付近でノロノロ)、追分から裏道に入ればいつもと変わらず。さすがに逆方面、軽井沢・東京向きはすごそうでしたが。
本屋などを巡り、古本市で稼いだ分を早速帳消しにする出費(泣)。(古本屋さんで、歯抜け状態だった『火の鳥』のその他を全部見つけられて、それも格安で、ホクホク。)
リコール対象となっていた相方の車の修理を待つ間に、ラーメン。もろもろ買い出し。
帰り道は、軽井沢を避けて、小諸から高峰高原を経由する林道へ。急な勾配のカーブを曲がるたびに空気がどんどん冷たくなって(下界はさすがに暑かったので)、道沿いには、ヤマアジサイ、シモツケソウ、アザミ、シシウドやツリガネニンジンなどが咲いていて、気持ちよいドライブ。特に紫色の濃いツリガネニンジンを、近所ではあまり見なくなったので群生を見れて嬉しかった。高峰からはさらに未舗装のラリーコースのような道。こんな時期なのに、車も一台も通らず。お尻にズンズン響いて痛くなった頃に、すぱーんとキャベツ畑の真ん中に出ます。爽快。
久しぶりにゆっくりできる晩ご飯は、相方がハンバーグの次に上手に作るお好み焼きと白ワイン。食後、争うように『火の鳥』を読む。
夜中にキッチンでゴソゴソ仕込まなくてよい日は久しぶり。あれが毎日では無理だなぁ、やっぱり。
そうしてこうしてお盆も過ぎ行けば、北軽井沢は一気に秋へと加速します。
あれ、夏、みじかっ!
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そうそう、唯一夏らしいといえば、昨日はお店を閉めてから、花火大会を見にいきました。
コンビニで缶ビールとおつまみを買って、向かうは近所のグラウンド。会場まで行くと混んでいるしめんどくさいので、毎年ここに行きます。下の方で上げてるのは見えないのですが、十分楽しめます。
毎年のことながら、はっきりいってショボイです(笑)。間が長くて、ついつい缶ビールが進みます。
でも、これはこれで、田舎の町の花火らしくていいな、と思っていたら、相方に田舎の町の花火は逆にすごいんだ(自分の故郷のも含め)と言われてしまいました。
(トップの写真は、庭で咲き出したシシウドの花。花が線香花火に似ていて可愛らしい。)