我が舎がお店となる土曜日。
朝、起きるなり、「あ、今日は目眩の日だな」とわかる。台風などで気圧がおかしくなったり、フェーン現象みたいになる日によくなる。これは母方の家系の遺伝です。最近はだいぶ少なくなってきたけど、学生時代などはよく「目眩欠勤」をしていました。寝ていても、天井がグルグル回って気持ちが悪い。あれには打つ手がありません。
そうは言っても、お店の日。そんなこと言ってる場合ではありません。
11時過ぎからポツポツと来店。
その中の、あるお客さんのおうちの玄関扉には、朝こんなものが「刺さって」いたそうです。

打ち込まれた「矢」には、我が舎までの詳しい地図が!(私たちが書くものなどより、断然詳細で分かりやすい。)
何度か来て頂いたMさんちのお茶目なパパさんの仕業です。パパさん、ご紹介ありがとう。北軽にお住まいの方はこれから要注意です。いつ何時、こんな矢が飛んでくるかわかりません。
その後、お昼にかけてはお客さんが集中。といっても4〜5組なのですが、これが重なってしまうと家庭サイズのキッチンはすぐにパンク状態。お食事はともかく、お飲物だけのお客さんをも、相当お待たせしてしまうことに...。
気持ちは焦れど、動き回ってもどうにもならず、黙々と作業をこなす相方の脇で、ムダに空回りするへなちょこアシスタント1名。お客さんに申し訳ないやら、自分に情けないやらで、ますますドツボにハマる。
上記のMさんご一家をはじめ、お待たせしてしまった皆さん、ごめんなさい。もっとスムーズに、エレガントに動きたいのに。激しく自己嫌悪。
そんなションボリムードも、やはりお客さんのおかげで吹き飛ばすことになります。
前々から「行くよー」と言ってくれていた北軽大好き娘のRちゃんに、素敵なメンズの仲間たち。
牧場カフェ時代から気に入って下さっていたキャンプ場の常連さん。
サイトを通じて知り合えたrちゃんと、実は以前にもお会いしていたお姉さん。(美味しい桃をありがとうございます♪)
そしてこちらもブログが縁で去年も北軽まで遊びに来てくれたMさんが、お友だちを連れてひょっこりと。(わざわざバスに乗って。)
その他の方々も、皆さん、遠方から、こんな小さな小屋を目指して来て頂いて、嬉しくて、恐縮で、目眩も自己嫌悪も吹き飛んでしまう。
イラストレーターでもあるMさんからは、お手紙と一緒に素敵なカードを頂きました。
いい味してる猫ちゃんたち。すごく気に入っちゃいました。
店を閉めて、帰りのバスがなくなってしまったMさんたちを送りに軽井沢へ。
山のふもとでは、空気が湿気を含んで、重たくねっとりとしていました。帰る途中には、サアサアと雨も降り出して。
それでも、窓を全開にして、峠の分かれ道のところで、モヤットの空気が一転ヒンヤリに変わる瞬間を確かめながら(本当に峠を越えたところで、いつも気候が変わるのです)、ダメダメだった自分も含めて今日あったこと、今日会えた人のこと、話した会話や交わした言葉を思い返して、見えない神様にありがとうございますと念じながら、早速明日のための仕込みに追われている相方の待つ家に向かって、グンとアクセルを踏み込んだのでした。