気付けば、GWに突入している。
今年は特に春の到来が遅くて、花の時期も少しずつずれこんでいたから、余計に「あれあれ、もう?」という気がしてしまう。
ここ2〜3日こそ、バカみたいな陽気だけれど、そのちょっと前まで朝晩は零下にだってなる寒さだったんだから。
極端すぎる。
極端といえば、ここ北軽井沢では、4/29という日を境に、町の様相が180度変わる。
人口が一気に10倍くらいに膨れあがり、国道は渋滞し、がらがらだったスーパーの駐車場には誘導員が登場し、前日までやっているそぶりもなかったレストランに人があふれ、雪が溶けてもひとっこひとり見かけなかったミニゴルフ場から歓声が聞こえてくる。
普段はケモノ以外の姿を見ることのないウチのまわりの道を、「ヒト」が歩いていて、ギョッとする。(「ヒト」が横切るということを一切想定していない運転に慣れてしまっているので、これはホントに危ない。)
いつもは真っ暗闇の雑木林の中で、突如、煌煌と灯りを照らしてテラスでBBQをしている家族と目が合い、きまずい思いをする。
別荘地、観光地というのは、多かれ少なかれこういうものだろうと思うが、この町ほど極端なところも、そうないだろうと思う。
またあと一週間もすれば、この賑わいが嘘だったような静けさが戻ってくる。
標高1100メートルのこの土地に暮らすには、昼夜の気温の変化に慣れることも必要だけれど、それ以上にこの“人口密度の差”に順応することも必須条件となるようだ。
写真は、そんな外界とは一切無関係に春眠をむさぼるあるじ。