「カフェなんて、とにかく、待って、待って、待つ商売ですよ」
以前、知人のカフェ店主が言っていた。
たしかにそうだと思う。
来るか来ないか分からないひとを、待つ。
元来、お尻の軽いお調子者なので、ひょいひょい出かけて行きたくなっちゃうけど、それもダメ。
ここで、この場所で、じっと、待つ。
今日なんて、朝から小雨まじりの、肌寒い、どんより空。
準備はしたけれど、今日こそ誰も来ないかもしれないなー、と、薄暗い部屋で、ぼんやりする朝。
それでも、有り難いことに、待ち人キタル。
はじめてのひと。2度目のひと。
懐かしい友。憧れのひと。
なんだか、またあたふたしてしまった。朝のうち、ぼんやりし過ぎてしまって。
待ったひとは、しばらくの時間を費やしたのち、また出て行ってしまう。
じゃあね。また来ますね。お元気で。ごちそうさま。またね。
そう言って、デッキを降りて、見えなくなる。
あとに、またポツンと取り残される。私たちだけ。
当たり前のことなのだけど、ふいに、おかしな気もちになる。
私たちはここを出ていけない。
バイバイと手を振ったあと、きびすを返して立ち去ることはできない。
いつも、ここから、入口の敷居のあたりから、背中を見送る。
そうして、また、待つ。
みんなは、自分の場所に帰っていく。
私たちだけ、どこにも帰れないような気がする。
「出て行く」ことも「帰る」こともなく、ただ「いる」場所。
ヘンだなぁ、自分のお店って。
まだ当分、慣れそうもない。
* * * * *

古くからの恩人で、遠く福岡に住む
グラフィックデザイナーY氏が、素敵なDMを作ってくれた。
待ちに待った納品。
すごーい、ちゃんとした店みたいだ。こんなハガキ作っちゃって。
開店のお祝いに...と、特別価格にて(デザイン代はタダ!)提供して頂いた。
ありがとうございます。
早く久しぶりにお会いしたい。
(コムスメだった私も、だいぶいい年になってきちゃいました...)
一度は離れてしまっても、こうしてまた繋がれる。
お店を作ったことが、吸引力となる。
他にも、嬉しい出会い、再会が、いろいろとあった。
始めてみてよかったな、と思うのは、こんな時だ。
これからせっせとお知らせを書きます。
私たちの小さな夢を、ずっと応援し続けてくれた方々へ。
また嬉しい出会い・再会を呼んできてくれること、願って。