午前中、肌寒く、ときおり雨。
昼過ぎ、夏の日射し戻る。青空。
夜、冷えてきて、今年はじめて「あ、靴下はこう」と思った。温かい緑茶が美味しい。
夏と秋が混在しています。
ひさしぶりに、肉体を酷使した。
10トントラック山積みの砂利がうちに届く。
うちの前の、町が管理している未舗装の小道。雨で土や砂利が流れて、所々陥没し、大きな水たまりになっていた。うちのアプローチ部分もつられて大きく削られ、車の出入りが難しいくらいになっていたので(特に私の軽などしょっちゅうお腹をすりそうになる)、これは困ると町にお願いし、砂利を運んでもらうことになった。
朝、巨大なトラックがやってきて、ざざざあああーっと、豪快に砂利を流れ落す。
「そいじゃあ」 ...... って、え?落すだけで行っちゃうの??
あとの運んで均して整地して、というのは、各自で行うとのこと。
ちょっと、写真の見た目にはうまく伝わらないけれど、背丈ほどのものすごい量。
7粒米ある、そう。(リューベイなんて、単位自体がよく分からない。)
相方とふたり、シャベルを手に山に立ち向かう。
シャベルに載せて、撒く。載せて、撒く。載せて、撒く.....。
山はちっとも減らない。むしろ増えていくようだ。
ユンボだとか、重機があればあっという間なんだろうけど、ニンゲンの力なんて微力だ。
大昔、ピラミッド建設を命じられた、エジプトの傭兵のような気持ちになってくる。
支える方の左腕が重たくダルくなっていく。手のひらにマメができる。あっち向き、こっち向きなので、目が回る。お互いに何も喋らない(喋れない)。
だんだん頭が朦朧としてくると、思考がおかしなほうに飛んでいく。
「だいたい、なんでこんなとこで、砂利の山崩してるんだろう、私。
友達の中で、こんなことしてる人いないよ。
みんなオシャレなオフィスでコーヒー片手に仕事して、ミーティングしたりして、そろそろランチどこいくーなんて話してる頃で。
なのに私は土方長靴に軍手にシャベル、腰をかがめて砂利運びだよ。なんでさ?
私だって「そっちの道」に行こうと思えば行けたのにさ。なにがどうなっちゃったのさ。
.....ブツブツブツブツ.....」
しかし間違ってはいけないのは、「こっちの道」を選んだのは、他の誰に言われた訳でもない、自分で決めたわけで、ついでにもっと恐ろしいのは、ブツブツ言いながらも、こっちのガテンな作業が実はそんなにキライじゃなくて、ヒイヒイ言ってる自分が実はマンザラデモナイなんて思ってたりするとこで。
ああ、それにしてもしんどかった。3時間弱でリタイアした私と、その後もしばらく奮闘した相方で、ようやく半分ほど切り崩す。
そのまま、うっぷと突っ伏したいところだったけど、とある来客の予定があり、買ってきてもらった「峠の釜飯」を久しぶりに食べる。久しぶりで美味しい。
夕方近くに、
いつもの温泉へ。
向かう途中、「ホットドッグ野郎」で腹ごしらえ。
ホットドッグは前に食べたことがあるという相方、今日は少々気になる「ハンバーガー」を指名。
パストラミサンド。
レタスしゃきしゃき、バンズは懐かしい味がした。
この小屋にいる女性がかわいらしくて。同い年くらいかな。今度お話してみよう。
キャペツの海を越えていく。
最盛期には一日3万ケース(1ダース入りとして36万個!)も出荷されるという嬬恋キャベツ。
日本人、そんなにキャベツ、食べてるんでしょうか?
そろそろ秋キャベツへと品種も変わる頃。
いつものお風呂で、石の上に寝転がるお風呂で爆睡。
今度は砂利をお尻に敷いてやった。ふふふ。一転、征服感。
田舎暮らし。
辛く、楽しく、日が暮れて。