朝、窓を開けた瞬間、強い陽射しとくっきりとした爽やかな空気が飛び込んで来た。
高く青くぱりっと澄んだ空。
時々サワサワと吹く風にあわせてキラキラ揺れる木漏れ日。
緑の葉っぱが、最後にひと花輝きたいというように全身で日の光を浴びている。
なんてきれいな日。一年の中でも5本の指に入るくらいのきれいな日じゃないかと思う。
「世界って、なんてキレイなんだ!」と、うっかり叫んで踊ってしまいたいくらいのきれいさだった。
できれば、草の上にクッションでも敷いて、裸で一日寝転がっていたい。
(さすがに店主がそんな格好をしていたら、お客さんは逃げ帰ってしまうので、イメージするだけに留めておく。)
お店は静か。
この気持ちよさを共有できないのは残念だけど、ふたりに貰った贅沢なプレゼントだと思って、贅沢にのんびりすることにする。
ほんとに、パソコンの画面を覗くのも、本を読むことすらもったいなくて、空や樹々ばかり見ていた。
焼き付けておかなくちゃ。
あともうひと月もすれば、この緑は枯れ落ちてしまうのだから。
今はまだ信じられないけれど。
のんびり贅沢に過ごし過ぎて、いざお客さんがいらしたら、バタバタ慌ててしまうなんて、失格だなぁ。
飲食店の大先輩の前で、失敗してしまった。。修行が足りん(>_<)
誕生日を憶えていてくれて、かわいい花束に旅の写真、ワイン、偶然にも開店祝いとしてグリーンを贈ってくれた、後輩、キタカル先輩、今は離れてしまってる友だち。
ありがとうございます。
雨女にとっては嘘のような好天での新しい一年のスタート。
やりたいこと、やらなければいけないこと、
頭のなかはぐるぐる渦巻きだけど、
これまで通り、一歩ずつ、支えてくれてるたくさんの人の手を忘れずに、
進んでいけたらいいと思う。
たとえ雨の日でも、今日のように、
美しいものを、美しいと思える気持ちを、見失わずに。