暗い森が轟々と音をたてて揺れています。
一日中、不安定な落ち着かない天気。
パーッと陽が射したかと思ったら、小雨が落ちて来たり。
午後からは北風が強くなり、木が大きくしなって、右に左にぐらんぐらんと揺れ、せっかく色付き始めた葉っぱが、容赦なく振り落とされる。まるで嵐。
予報では、もう少し晴れるはずだったのでは...?
見上げると、雲が北西の方角から、ものすごい駆け足で東京の方へ向かって流れていく。
風は冷たくて、ちょっと木枯らしの匂い。
こんな日は、鳥も啼かないのです。
テラス席は寒さに厳しくなってきて、みんな薪ストーブの焚かれた室内に避難。
朝から焚いた薪ストーブの威力はさすがで、部屋の中はとろーんと眠くなるような温かさ。
やっぱりこの季節は、ストーブ前のソファ席が人気です。
窓を閉め切って、静かな室内からピュウピュウゴウゴウと荒れる表の景色をお客さんと一緒に眺めていると、この場所だけが外から隔離されたシェルターのような気がしてくる。
守られているという安心感。ここにいればダイジョウブだよ、と言われているような。
これが私たち2人だけで、火も点いていなければ、もっと心細かったと思う。
火の持つ力って、不思議だ。
単に肌が感じる暖かさだけでない、精神的な温もりまで与えてくれる。
そして暗く寒い時には、人は大勢の方がいい。
ノスタルジックで物悲しい、だけど慈愛のこもったような、私の大好きなアイリッシュの音楽がよく似合う一日でした。
あ、アイリッシュコーヒーの注文もありました。ぴったり。(そんなのもアリマス。)
今夜も十五夜のお月見は叶わず。
秋の澄んだ夜空にぽっかり浮かぶ丸いお月様、見たかったのにな。
【追記】
.....とアップしたところに、相方が「外に出てごらん」と手招き。
見ると、雲の流れる隙間から、見事にぽっかりのお月様!
見事なまんまる。輪郭もくっきり、冴え冴えと輝いていました。
十五夜のお月様はやっぱりひと際美しい。
う〜さぎ、う〜さ〜ぎ〜♪
皆さんのところからも見えますか?