近頃、家にいても麦の姿を見かけない。
快適な自分の部屋に引きこもり、すっかり出てこない。
この部屋(通称:「麦小屋」)は、母屋の小舎にさえ施されていない完全断熱の壁と床暖房(ペット用の小さなホットカーペット)完備。大好きなモケモケの毛布も敷きつめられており、人間の目から見ても、快適なことこの上なし。(
相方の昨年の日記を参照。)
彼女の行動は環境に対して非情に素直。
気温が10℃を下回るようになってきた頃から、しっかり利用頻度が増えてきた。
人間の暮らしの方も、そろそろ朝起きると、ヒーターのスイッチに手が伸びるように...
ここのところの北軽井沢の気温。日中で15℃前後。朝夕は6〜8℃くらい。
しばらくは秋晴れの穏やかな日が続くようだけれど、お天気次第ではもういつ霜が降りてもおかしくない時期。
ちなみに去年の浅間山の初冠雪は、10月23日。
刻々と、その時は近づいています。
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それぞれの平日のお仕事。週末が近づくにつれ(いや、近頃は週明けからほぼ毎日...)お店のための仕込みなどの準備(おもに相方が、ですが)。そして、週末のオープン。
日々の回転がめまぐるしく、少しアタマとカラダがついていっていないような状況。
こんな時こそ、大事な約束や、しなければいけないことを忘れたり、身の回りの小さなことへの気配りが薄れて、ポカをしがち。
そんな自分を重々わかっているだけに、気をつけなくちゃ、と思う。
思っているそばから、なにか忘れているような気がする。
そういや、まともに本をめくってもいないなぁ。
私のような凡人が使う「忙しい」というコトバは、怠慢の表れでしかないんだよな、とも思う。
今晩、観ていたNHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」。(ほとんどテレビを観ない毎日だけど、この番組だけはたまたまよく観ることが多い。)
今回のゲスト、編集者の石原正康氏もそうなのだけれど、いつも登場するいわゆる今の時代の寵児である仕事人の人々、それぞれに共通するのが、華やかに見えるオモテの顔の裏でやっていること、大事にしていることは、意外と「アタリマエのコト」だったりする。
それは、「人との関係」を大切にし、対する人に対して「誠実で丁寧である」こと。
やがて大きく成功する仕事の始まりは、一通の無骨に手書きで綴られた手紙であったり。
そしてそこには、借り物ではない、自分のコトバを使う。
そんな、本当はアタリマエな人との向き合い方が、自分を含め、出来ていないことが多い。
感謝の気持ちを伝えるのも、つい安易なメールを選んでしまう。(それすら、日々後回しにしてしまうこともある。)
そこに使うコトバも、聞こえの良いように体裁ばかりを取り繕ったものであったり。
自分のコトバできちんと話す、書く、伝える。相手への礼儀の第一歩。
世界中の人へ!とは言わずとも、せめて自分の周囲の人に対しては、誠実に、丁寧に...。
慌ただしさを口実にアタリマエをおろそかにしている自分自身への戒めを込めて、少しマジメに残しておくことにしました。