秋の嵐吹き荒れるなか、2泊3日の南東北&北関東めぐりをしてきました。
旅、というには、短すぎる、慌ただしい行程。
それでも、日常の場所を離れて、よその場所の空気に触れるのは、新鮮で楽しいもの。
まずは帰省をかねて、福島へ。
地図で見れば、群馬と福島はお隣さんなのに、その移動距離の長いこと!
寄り道せずに向かっても、6時間以上かかってしまいます。
東北道にたどり着くまでに、すでに車のシートに接するお尻がとんがって(長く座り続けているために、お尻が硬直して痛くなってくることを、実家の母はこう言います。)きてしまいました。
雨のため、3時過ぎなのに日没後のように暗い久しぶりの市内で、友だち夫婦の経営する花屋さんを奇襲。
突然の訪問にも、いつも通りの笑顔で迎えてくれました。
当時、同じ職場で働いていた友人と、園芸屋さんに勤めていたダンナ様が、独立してお店を構えたのは、5年程前のこと。
「思い切ってやってみようと思って...」と話していたのが、ついこの間のようにも思えてしまうけれど、それからお店は順調に地域に根付いて、ますます2人らしい色を重ねて、魅力的に成長していました。
近所にあったらいいな、と思える、気取らない普段づかいの花屋さん。
お金の面など、大変な部分は多くても、自分たちのペースで欲張らず、出来ることを一生懸命、という2人のスタイルは、業種は違えど見習いたい点がたくさん。
私たちの新しいスタートも、本当に嬉しい、と一緒に喜んでくれて。
話せば長くなってしまうので割愛しますが(笑)、私たちの苦しかった時期もいつも見守ってくれた2人。離れて時間を経た今も、お互い目指す道に踏み出し、励ましあえる関係であることを、感謝したいです。
FLOWER MARKET 花ごこち
TEL. 024-534-9277
聞けば、最近の福島には、若い人たちによる新しいカフェや個性的なお店が少しずつ増えているそう。それも、中心部から少し外れた「そんなところに?」という場所にあったりするそうです。
私が一時期暮らしていた5〜6年前には、そんなふうに共感を持てるお店も少なく、正直、つまらない町だなぁ、とボヤいてばかりいました。今思えば、まったく受け身な、自分勝手な思い込みだったのですが。
なかでも、雑誌などにも取り上げられ、全国区で知名度が上がりつつあるのが、「cafe in cave」さん。もともと果樹園を経営されているおうちの一画に、若いご夫婦が手作りで建てたカフェが素敵な様子。今回は営業日が合わず、お伺いすることが叶わなかったのですが、一度訪れてみたい場所のひとつ。
他にも、これまでの発想では思いもつかなかったようなロケーションに、面白いお店が出来ているらしく。
町が変わりつつあるようです。
数年前までは、なにか面白いことをするなら、地方の町を出て東京に行かなければ、というのが通説でした。それが、今は徐々に、「自分たちの町でも面白いことはできる!」という発想に、たしかに移ってきているのだと思います。
問題は場所なのではなく、発想やアイデア、企画力に実行力。
動いてみれば、自ずと共感してくれる人が、その場所へ集まってくるはず。
このことを改めて実感できたことだけでも、大きな励み、収穫になりました。
みんな、それぞれの場所で、がんばっています。
そうしたお店のひとつ、友人おすすめのカフェ「POCHE」さんを訪ねてみました。
ここは以前住んでいたところから、本当にすぐ近く! 当時からあったら、間違いなく嫌ってほど通っていたでしょう。
小さな薄暗い店内に濃いめにいれる珈琲の香りが漂って、丁寧に焼いてラッピングされた焼き菓子がちょこんと並べられていました。
穏やかでかわいらしい、だけども芯の強い、オーナーの女性の意思が伝わってきます。
CAFE DE POCHE
TEL.024-558-0186