昨日、「無印良品」のことを書きながら、ふと思い出したこと。
私が生まれて初めて出会った無印のお店は、夏の軽井沢でした。
もちろん、こないだまであったアウトレットショップ内のお店ではなくて、もっともっと大昔。
今は無き、千ヶ滝の夏にだけオープンする西武百貨店で。
小さかった私にとって、北軽井沢滞在中にそこに出かけるのは、ワクワクするイベントのひとつ。
「デパート」は、ただでさえ魅力的な上に、「夏だけやってる」というのも、子供心に特別感があったのだと思います。
建物自体は平屋のこじんまりしたモノだったけれど、中には衣料品から家具、食材もちょっとオシャレなものがあったり。
たしかパン屋さんは「DONQ」とか、インテリアではイギリス発の「ハビタ」が入っていたような。
建物の手前に長屋のように本屋さんがあったり、建物を抜けた奥の中庭には「らくやき」コーナーもあって、お皿や花瓶によく描きました。
緑の芝生の明るい中庭には、ソフトクリームやさんもあったな。
駐車場はいつもいっぱいで、別荘滞在中のわりと呑気な感じの人たちで、いつも賑わっていました。
母もそこで、夏に気軽に着られるサンドレスなどを買ったりして、羨ましく見ていました。
一画に無印のコーナーがあり、当時の私の記憶では、「ダンボールっぽいモノと、茶色とエンジ色の店」として憶えているのですが、らくがき帳などを買ってもらったように思います。
もちろん「MUJI」なんてオシャレなロゴではなく、かっちり太いゴシックで漢字表記されていた頃。まだ独立の会社でもなく、西武のブランドのひとつだった頃でしょう。
その後、気づけばお店は閉まっていて、今は、見る影もなく廃墟と化してしまいました。
国道を通りながら横目で眺めるたびに、残念だな、と思ってしまう。
ああいう、夏の短い期間だけ、ぱっとキラキラとして、秋に閉まったらまた来年ね、、という、いかにものんびり優雅で、ガツガツしたところのない、リゾートらしいお店は、もう存在しませんね。
経営のことはわからないけれど、全国の中にいくつか、そんな呑気で気ままなお店があってもよいのになぁ、と思います。
当時の大人の記憶はわかりませんが、子供だった私にとっては、とても華やかで、遊園地みたいにワクワクして、デパートって素敵!と思わせる場所だったので。
その出会いがあったからかどうかはわかりませんが、今でも無印フリークは変わっていません。
もよりの店舗まで、車で1時間以上...というのは、悲しすぎる。。
「無印良品・軽井沢店」、切望!!
(余談ですが、軽井沢近くのどこかに、無印の家ばかりが並んだ分譲地があるそうですね。どのあたりなんだろ?)