1月も最終日。
朝起きた時の、肌を突き刺すような冷たさがない。
温度計はプラスの表示。空は快晴。
出かけなくちゃ!
ということで、いつもとは反対の方角、高崎方面へ、山を降りる。

二度上げ峠からの眺め。山の輪郭もくっきり。
ここに立っても寒さに縮こまらなくてもいいなんて、これは相当の陽気。
山裾にも雪が少なく、3月頃のような景色。
案の定、峠を下りきり、高崎市街へ入れば、気温は16℃!
思い切ってダウンを脱いでも全然平気。
1月というのに...、信じられない。

やってきたのは、最近オープンしたばかりの、高崎郊外のメガストア。
新しく整備された道路沿いに、異様なほどの大きさの建物が出現。
駐車場も、建物に繋がる歩道橋も、空港に来たかと思ってしまうくらい。
いまや、日本国内、地方都市の中心から車で10分ほどのエリアに、必ずといっていいほど存在するこれらのショッピングモール。
3〜4階建ての建物のなかには、大型のスーパーと、専門店のフロア、シネマコンプレックスにレストラン、ちっちゃなディズニーランドみたいなゲームセンター。
ここはその中でも割と大きめな方なので、1日は優に過せてしまう。
コダワリの品は手に入らないけど、気張ってオメカシする必要もない。
子供がいても気を遣わない(というより、むしろお子様は一番の上顧客!)。
なんとなくボンヤリ過して、それでもお出かけ気分はしっかり味わえる。
今日も平日だというのに、それなりに混んでいた。
地域の特色も何も関係ない、ピンク色のアクセントを効かせたこの巨大なハコの中で、日本人の「休日の時間」が、どんどん消費されていく。
それは、ふと考えると、少し不気味な光景にも見えるのだけれど...。
とかなんとか言いながら、おそらく今後100年間、メガストアの出店計画候補地になりさえしない、地方のそのまた地方に住む者にとっては、日頃接点のない嗜好品との出会いに、少なからず胸躍り...(汗)。
相方は、文具売り場で手帳、「ヴィレッジバンガード」の店内BGMにそのまんま乗せられてCD、大好きな駄菓子専門店(?)にて私の指定した予算(500円・笑)限度ぎりぎりの散財。
私、靴下やさんでハイソックス数本、前から探していたインディーズの物と大御所ボッサのCDそれぞれ、小さな本屋さんでは見つからなかった本、便箋など文具...etc.
などなど、「小確幸」(ムラカミハルキ語)なお買い物を済ませ、レストラン街で、とんこつラーメンに、キハチのソフトクリームに至るまで、しっかり満喫してしまったのデシタ。
+ + + + +

夕暮れ迫る帰り道。
「あ!」といって、いきなりハンドルを切る運転手。
そうそう、前から行きたい行きたい言ってたものね。。
かつての野球少年は、その勘を取り戻すために、さらにCDを数枚買えたくらいの費用を投入していたけれど、スッキリできたようで、それはそれで、なにより。
カキ〜ン。