春先に渡航することが決まり、気づいたらとっくに期限の切れていたパスポートを慌てて申請しに行った。
この旧パスポートの発行日は10年以上前。
まだ5年とか10年とか選べなかったんじゃなかったかな。
今って、もう全然違う形状なのでしょうか? (それすら知らない...)
そういえば海外旅行も、4〜5年前に女友達とベトナムに行ったきり、とんとご無沙汰です。
いちばん派手にお金を使って遊んでいて良いはずのこの年代の女子としては、情けない限り(泣)。
久しぶりに手に取ってスタンプ欄を見てみると、懐かしい思い出が蘇ってくる。
ちょうどつい先日、フランス在住の友人から「在仏歴が11年になりました!」との報告を聞いたばかり。
同い年の彼女との出会いは、お互いが大学の卒業と同時にフランスの片田舎の小さな町へ「遊学」をしにやって来た直後のこと。
異国に暮らし始めたばかりで心細かった時期に、たまたま受講先の大学の廊下で声を掛け合い、年も同じ、実家もすぐ隣町だったりしたこともあり、意気投合。
滞在中は、お互いの家を行き来したり、長期の旅行にも出かけたり、たくさんの時間を共にした。
一年が過ぎ、ほとんど言葉の習得もままならないままに彼の地を後にしてしまった私、と、そこからパリに移り住み、パートナーとも出会い、現地で起業までしてしまったパワフルな彼女。
道は大きく逸れてしまったけれど、濃密な時間を過ごした記憶は印象深く、その後も、近く、遠く、近況を知らせ合う仲。
あれからもう11年なのか...。長かったような、一瞬でもあるような。
驚いてしまうことに、当時の私はパソコンというモノにも触ったことがなかった。
その友人が、学内のパソコンルームから日本宛に「E-mail、とやら」を送っている、ということを、ボンヤリと、へえ、機械に詳しいのだなぁ、とただ眺めていた。
私が「インターネット」という言葉を知ったのは、そのフランス生活中のことだったのだ。
日本を出て来る前までは、トランシーバーのような、カタカナしか打てない重たい携帯電話を自慢げに持っていた(笑)。
帰国してみると、携帯は薄っぺらく、中には折り畳めるものも出て来た頃で、同時にみんなの家では、ワープロが消え、大きなパソコンが備え付けられていた。
それはかなりのカルチャーショックだったことを今でも憶えている。
そう思うと、この11年は、すさまじい変化の時間ともいえる。
「無効」の印のため、がちゃんと穴を開けられた、古い、青い、パスポート。
なんとなく、このまま捨てられそうにない。
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夕方近くから、どしゃぶりの大雨。
まったく、今が2月だとは、とうてい思えない。
パスポートを申請した町から、峠を越えて、上田市へ。
私が上田に出かけると、雨に合うことが多い。
ひとつ、大きめなまとまったお仕事の依頼を受ける。
気合いを入れて取りかかろう。
ドライバーを買って出てくれた相方へは、ちっちゃなちっちゃなチョコをひとつ。
いつもの雑貨屋さんで見つけた、こちらもミニサイズのアルコールランプと一緒に。
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先日の祭りの様子。
こちら、
スウィートグラスのページでキレイに紹介されています。
よろしければ。