新しいパスポートを受け取ってきました。
最寄りのパスポートセンターまで、車で片道40分。今はその道筋のそこかしこで、ダム建設のための工事が真っ盛りで、片道通行で待たされたり、大型のダンプに挟まれるように走ったり、あまり気分の良いドライブコースとはいえずブウブウ言っているのですが、考えてみれば東京近郊に住んでいた頃も、パスポートの取得には随分遠い所まで行かされたような...。
車で往復1時間半なら、まだマシな方でしょうか。申請と、受け取りと、それぞれ行かなければいけないのが面倒。
新しいパスポートの中程に、なにやら固いプラスチックのボードが挟まっていて、これが噂のICチップ入りというヤツらしい。
なんとなく勝手に、パスポート自体がもっと薄っぺらいカード状になっているのかと想像していたので、相変わらずのなんとも中途半端なもさっとしたカラー(中学時代の体操用ジャージと同じエンジ色)に、桜田門マーク(?)付きで、拍子抜け。
でもパスポートまでペラペラのカード1枚になってしまったら、それはやっぱり有り難みに欠けるので、このアナログな風体でちょうど良いのでしょう。
さて、この命の次に大事にしましょうと書かれた冊子を腹巻きに忍ばせて、向かうは、西北の島。
そこでは、荒々しい波が押し寄せる断崖絶壁の上で羊たちが草をはみ、人々が、いたずら好きな妖精と一緒に、よなよな酒杯を片手に伝統音楽を奏でているらしい。。
ここ数年、静かにヒタヒタと私の好奇心をくすぐり続ける小さな美しい島へ、いよいよ向かうことができそうです。つづく。