
連休も過ぎ、北軽井沢にまた平穏な静けさが戻ってきました。
その最終日でもあったこないだの日曜日、すでに土曜日くらいに別荘の人たちはパタパタとおうちを閉じて帰ってしまったために、またうちの周囲からは、鳥とケモノの気配以外は何も感じられなくなりました。
そして、庭(と呼べるものでもないのですが)は急速に春の装いを増してきました。
レンギョウ、ユキヤナギ、石楠花、山桜、すみれ、ライラック...(平地とは1ヶ月くらいずれていますよね。)
ついこの間まで荒涼としていた野原に、ぐんぐん緑色が塗られていきます。
タラの芽もあっと気付いたらぴょこぴょこ顔を出しています。(早速、連夜の天ぷら。)
この時期、その草木の萌え出すエネルギーに吸い取られてしまうのか、人間はどうもぐったりとしてしまうようです。
なので、(と理由づけなくても、大概だらりんとしているのですが)こんな休日は、たまった家事を適当にちゃちゃっと片付けて、あとはテラスでほけ〜っとするに限ります。

このように。
最近の休日のお供は、伊丹十三「女たちよ!」
40年近く前に書かれたものとは思えない、今でも十分に通用するシニカルな視線、一歩間違えれば鼻につく自信に満ちた個人主義。
気障なジコチューもここまで極めればカッコイイ。
巻末の「配偶者を求めております」の項なんて、その理想の女性像、オンナの私でも「それだ!」と全肯定したくなります。
この前の投稿にあるように、休日でもせっせと家庭内作業にいそしむ相方を横目に、足をほっぽりだしてガハハとエッセイにハマる私。
それぞれの、日曜日の過ごし方、です。