6月を迎えた麦小舎に、新メンバーが加入です。
雨上がりの午後、「よし」と相方。「今から行こう」。
お、いよいよ来たか。
ここ数日、相方が秘かに進めていた「受け入れプロジェクト」を横目に見つつ、今ひとつ乗り気になれない私。ほんとに〜?と思いつつ付いて行く。
向かった先は牧場。
雨まじりの平日、ひとけもなく閑散とした場内で、退屈していた一団に熱烈な歓迎を受ける。
お! まさか、いよいよ、とうとう、来ちゃうのか、山羊!?
・・・と、今日の目当ては違います。(ホッ。)
相方の視線は、隣の木箱に。中からはカリカリと音がする。
覗いてみると、おー、いますいます、ふわふわのカタマリが。
おっきいの、ちっちゃいの。すばしこいの、動かないの。
あらためてしばし観察する。いろんな毛色があるんだなー。
これまでの人生であまり近くで触れ合ったことがないから、猫とかと違って、扱い方がわからない。この大きさで何歳くらいなのかとかも。
「そこの箱ので40日くらいだねえ。コイツらは3ヶ月もすれば大人になっちまうから」と飼育のおじさん。ふうん、そうなのか。あっという間に大きくなるのだね。
でも、まあ、こうして見ちゃうとね、そらあ可愛いさ、やっぱりね。
「決めた、コレ。」と相方は早くも決断。
そーっと持ち上げて、段ボールに入れて、そうして、このコはめでたくも我が家にやってきた。
ハイ。皆さん、こんにちは、はじめまして。
雑種のうさぎ。1ヶ月と少し。
男か女かは、もうちょっと大きくならないと分かりません(!)。
名前は「うな」です。
好物はクローバー。
名付け親は、麦です。
一応、我が家の小動物の先住としてのメンツをたてるために、名付け親の大役を任命し、「さてどうしましょ」と尋ねたら、「うなー」と言いました。(正確には、うぬぅー、に近かったかもしれません。)
「うな」のおうちは、庭の端っこ。やたらと立派、お屋敷です。
しばらく前から相方がゴソゴソと廃材を使って、大枠と、さらに中にセットする小屋を作り、藁をしきつめ、なかなか快適そうに見えます。
突然、ぽいっと新居に放り込まれた「うな」は、しばらく落ち着かなげにウロウロ。
ぷるぷる震えて、黒目がち(というより黒目のみ)の眼もウルウル。
見てるこっちがハラハラします。
「ここで寒くないかなぁ?」(...寒さには強いそう。)
「家族と離ればなれで淋しくない?」(...うさぎは一人の方が落ち着くらしい。)
「ごはん食べてないよ」(...しばらくしたら、もりもりクローバーを食べ出した。)
家にいても、そっちの方角が気になって仕方がない。
今朝は、いちばんに行って、安否を確かめた。(ちゃんと無事でもぐもぐしてた。)
エサは庭のいらない雑草。
フンは藁と一緒に集めてコンポストで堆肥に。
うさぎはたしかに「エコ」な存在。
それにしても、やっぱり猫と違って、考えてることがまったく分からない。
(同じ理由で猫が苦手というひともいるけれど。)
実はうさぎは猫より数倍頭がいいという話もあり。
しばらくは気になる存在となりそう。。
落ち着くまではむやみに触れずに隠し撮り。
お店に来られた際も、しばらくはそっと覗くだけにしておいてくださいね。
というわけで、フレッシュなニューフェイス、「うな」ちゃんをどうぞよろしく。