降る降るという予報で、結局雨らしい雨は降らなかった週末。
それでも雲はどんより厚く。
北軽井沢の朝があんまりにも寒くて(たぶん15℃以下)、ワンピースの下をニットの靴下にブーツで山を降りてみたら、やっぱり下界では甚だ奇異ないでたちでした(汗)。蒸してたなー。
立ち寄った群馬のとある村では、まだ紫陽花がこんなに見事。とっくに過ぎてしまったかと思ったけれど。
長閑な村の片隅の、一見変哲のない純和風の温泉宿。
敷居をまたげば、ほほぅ、とため息。ギャラリーの品揃えも、カフェ・ダイニングルームのインテリアも、外観からは想像もつかないセンスの良さ。
壁と天井にアクリル板を使って光を取り込んで、足元はタイル、白い布をカーテンのようにふわりと垂らしたサンルーム部分は、以前から「いつか欲しい」と夢見ているスペースにかなり近く、「コレ、コレだよ。憶えておいて作ってね」と相方に念を押す。
その向こうに続くお庭も、ゆるい感じで良かったな。
ショップに置いてあったライアーという小さな竪琴のような楽器が欲しくなりました。(アイリッシュハープよりは実際に扱えそうだし...。)ここで教室もあるのだそう。
「
塩河原温泉 渓山荘」。今度はちゃんと泊まって隅々まで見てみたい。
同じ村の道の駅は、素晴らしく充実した施設。
ファーマーズマーケットという店舗には、紛れもない地産の野菜・加工品が美味しそうに並んでいる。
(こういうお店を見るたびに、北軽にこんな施設がないことが不思議に思えてならないのです。絶対人気になりそうなのに!)
袋からはち切れそうに元気な野菜を見て、身近にもあるのについついカゴへ。
そして、視線は袋いっぱいの青梅に止まる。
今年こそは梅仕事に挑戦するのだ、と意気込みつつ、いざとなると手を出しそびれ、あぁ、今年もシーズンを逃したなぁ...と思っていた。手を出しそびれたのは、これぞと思える梅との出会いがなかったからでもある。
目の前のぎゅうぎゅうに詰められたこの子たちは、青から黄、赤までのグラデーションもキレイだし、なんだかツヤツヤ笑っているみたい。
よし、これが最後のチャンスに違いない、と決心する。2kg、300円。お値段も素敵だ。
帰ってから梅支度。
たっぷりの水で泳がすように洗って、ヘタ(なり口)を竹串できれいにとって、一つ一つ丁寧に水気を取る。
教科書通りにやってみる。ヘタはくるりんと簡単に取れて病みつきになる。おろしたてのガーゼの布巾できゅっきゅっと拭いていくと、まるっこい姿はますます愛おしくなってくる。梅って、姿カタチがなんとも憎めない。
保存瓶に氷砂糖、はちみつ、お酒、その他ヒミツの隠し味を用意して、半分は梅酒用に、残り半分は梅シロップ用に漬けてみた。
あとは寝かすだけ。少しずつ色が変わっていくのも楽しみ。
漬ける、発酵させる、という日本独特の調理の文化って、奥深い。
「おばあちゃんに学べ」的なことが一部の若い女の子の時流となっているけれど、それ自体はいいことだと思う。実際にやってみると面白いし、美味しいし。
と言いながら、春頃いったん盛り上がった「ぬか漬け熱」は、いったん鎮静中。。
匂いがね、やっぱり気になるので。ぬか漬け臭いカフェってのもナンですよね。。
話は変わりますが、今、ちょっとひどいことになってます。
顔が、昨日の夕方、相方のじゃがいも掘りを手伝っているときに、数十、数百という蚊の群れに取り囲まれ(あれは絶対それくらいいたな、うん)、とはいえ必死に目の前のイモに集中していたら、帰ってみたらなんと顎をやられていた。(その他、腕など多数。)
今日になったら腫れはさらに悪化。どうやらブヨのよう。今年もヤラレました...泣。だいたい一年に一度は派手にヤラレているけれど。
今、顎が赤く腫れて、膨らんで、真ん中で割れて、カーク・ダグラスのようになってます。
今日がお店でなくてよかった....
(お電話を頂いたり、実際にここまで来てしまった方、申し訳ありませんでした。来週からは通常通りのオープンです。)
掘り出したイモ第一弾。
まだあと、これの8倍くらい待ってます・・・