方々から石を投げられることを覚悟で書かせてもらうと....
さ、寒い、んです!(本気で)
夜、帰り道の道端の温度表示計は12℃。
寒くて車の窓は開けられず、足元にはヒーターを入れようかと思うほど。
シャワーというより、お風呂でじっくり温まりたいなーと思えるし、夜は羽毛布団に毛布を重ねて寝ています。
あ、イエイエ、ここも日本(関東)です、一応。。
ウーン....
蒸し暑いのはイヤですが、7月も下旬を迎えてこの気温もどうなんだろう、、と思ってしまう。
海だ花火だお祭りだと言われても、さっぱりピンときません。
ただでさえ短い夏。スタートダッシュが肝心だというのに、早くもお月見だとか紅葉だとかを連想してしまいそうです。
とはいえ、カレンダー的には夏休み。
北軽井沢でも、繁忙期に備える動きが虎視眈々と進められています。
国道沿いの直売所もほとんと旗揚げしましたし、新しいお店の看板などもちらほら。
行き交う車の台数も、ふだん真っ暗な林に灯る別荘の明りも確実に増えてきました。
いよいよ今年も、待ち構えてる時には案外拍子抜けで、そのくせ気づけば嵐の渦中に巻き込まれていて、ふっと一息つく頃には空が高くなっている... そんな夏のシーズンが始まります。
ワクワクするような、怖いような。。
+ + +
夜中にかすかに響くバタン、バタン、という音。
畑向こうのお隣さん(別荘)が、夜中に車で到着する時の音。
うつらうつらとする寝入りばなにこの音を聴くと、小さい頃の記憶が蘇ります。
川崎の実家から、ここ北軽井沢へ家族で通っていた頃、特に夏場は混雑を避けて夜、晩ごはんも済ませてからこちらへと向かいました。
一夏分の荷物を車の屋根にまで縛りつけ、後部座席は最初から倒して寝転がる私と弟の足元にもクーラーボックスや段ボールを積んで。
夏休みと、お出かけの興奮からはしゃぎすぎて、車に乗る頃には眠たくなってしまい、なんとか高速まではがんばってみても、高崎から先の山道の記憶はほとんどなく。
「ついたよ」と言われて、寝ぼけながら車を降りると、都会の蒸し暑さから一転、ひんやり冷たいほどの夜気と、まっくらやみと一面の星空、立ちこめる濃い森の空気に、「あぁ、こんなだった」と子供ながらに懐かしいような思いを感じました。
(逆に、夏の終わり、こちらを遅くに出発して家に帰り、しばらく閉め切った状態の熱のこもった自宅に帰る気分は、夏休みが終わるという事実も重なって、最悪な思いだったのを今でも憶えています。)
今ではすっかり「暮らす場」として馴染んでしまったけれど、今でもひょっこり当時の感覚(匂いや音など)が蘇る瞬間があって、この夏の始まりの季節は、特にそんな「ひょっこり」が多くて、ひとりでクスクスしたりしんみりしたりすることがあります。
季節の花:シモツケ。
この花を見ると、サクラデンブを思い出します。