体温を超えないまでも、高原の町にも熱波が押し寄せた。
長く住んでいる人も、以前の北軽井沢では30℃を超えることなんて稀だったのに、、と驚く。
ここまで暑くなると、当然あるはずの夕立がいっさい来ないことも、おかしい。
畑も、森も、カラッカラに乾いていて、ここらで一雨こないと可哀想。
照りつける日射し。蝉の声。グラスのなかで氷が転がる音。ウクレレのBGM。満開のミニひまわり。冷やしトマト。蚊取り線香の煙。ハンモックの午睡。夏の常連さん。子供たちの歓声。ひそひそ話。花火の空砲。瓶の中のクワガタ。バテるウサギ。ヘバる猫。


今年の夏。
去年と同じようで、でも実は全然ちがう。
一年会わなかった男の子はグンと大きく力強くなってて「誰?!」と思うほど。
さて、自分たちは....?
ちょっぴりずるく力を抜く事は覚えたけれど、それと「成長」とは別の話。
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お盆のピークは過ぎて、でもまだもうしばらく町のワサワサ感は残りそう。
夜、網戸から吹いてくる風が、急に冷たくなった。
このヒンヤリ。ひさしぶり。
北軽井沢の夏はお盆でおしまい(気候的にも商業的にも。)とは、まさに。
と、書いてしまうと寂しいので、もう少しだけ暑さにクラクラしてもいい。
でも、とりあえず一度、雨よ、来い。