お盆時期の賑わいもピークを越えつつあるよう。
お店の特別営業に加えて、周囲のざわざわした雰囲気につられて落ち着かない日々だったので、どこにも行っていないのに長いお出かけ後のように、少しぼんやりしています。
この町のこの特殊な環境に早く動じないようになりたいもの。
まだまだ夏は終わっちゃいないぜっ(なにしろ暑いは暑いけど、夏らしい思い出をほとんど作れていないので...)と言いたいところだけど、お盆が開ければ、やっぱり空がぐぐっと高くなってしまったようで。。
慌てて、小さな夏の断片を残しておきます。
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14日は恒例北軽井沢の花火。
片付けもそこそこに懐中電灯備えてまずはコンビニへ。忙しさのピークを迎える店内では、顔見知りのスタッフに声をかけるのも忍びないくらい。お疲れさまです...とコソコソとビールとジャンクなツマミを買い込んで、会場へ向かう人の波とは逆方向のいつもの指定席へ。
真っ暗なグラウンドの片隅で、ぱっと開いて散る光の粒を数える。豪華絢爛、とは言い難いが、とりあえず今年もこの時を平和に迎えられたことに感謝しつつ、ぐびり。
写真は花火みたいに見えるシシウドの花。
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連続営業最終日の15日は、お店の在庫も底をついたため早仕舞い。
友人Y一家が拠点を構える「布のおうち」(いわゆるキャンプですな)へ遊びに行く。
キャンプ場までは直線距離にしたら2kmほど。キュウリのトンネルを抜け、背丈を超えるトウモロコシをかきわけ、腰まである牧草地の海を進んで、最後は川越え。いっぱしのネイチャートレッキング気分を味わえる。
牧草地の向こうの夕焼けがキレイだったな。
布のおうちの立派な装備にビックリ。イマドキのキャンプってスゴい。私のイメージにある、テント一つと寝袋と飯盒1コ...なんて人は、見渡してもどこにもいなかった。
Y宅では、キャンプ嫌いのワンちゃんには申し訳ないが、ご馳走とビールとワインで満腹。
そうは意識していなかったけれど、どこかで緊張していた気持ちが、テントの屋根を越えて空にほぐれていったみたい。これも「布のおうち」ならではの効果かしら。Y家のみなさん、ありがとう。
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仕込みの2日間を挟んで土日の営業。
思いのほか忙しく、足もパンパン。夜中にはツッたし。小さなスペースでもちょこちょこ動いて立ちっぱなしでいると結構クる。日頃の運動不足のせいでもあるけど。
日曜日クローズ後に温泉へGO。夕食時間と重なってそれほど混んでおらず、広めの露天に地元のおばあちゃんと孫の女の子と3人でゆっくり浸かる。この日の温泉はいつも以上に気持ちよかった。労働後だし。
帰りみち、たぶんないよねぇ〜と言いつつ立ち寄った「ヤマザキストア」で、泡盛が2銘柄も並んでいて感激。サンキューヤマザキ。おかげで区切りの夜を泡盛で乾杯できた。焼酎は苦手だけど泡盛なら飲める。(と酒造りに携わる人に言ったら「正しい」と言われた。)
乾杯! この夏、訪れてくれた人の記憶に、この場所の心地よさがうっすらとでも残りますように。
写真は賄いカレー。メニューのときはもうちょっと豪華バージョンになる。
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そうこうするうちに、昨日20日は相方の誕生日。
バタバタの渦中で、お祝いらしい準備は何もできなかったけれど、コレと決めていたプレゼントだけは、なんとか間に合った。
沖縄三線。最上級の本皮とはいかなかったけれど、それでもこれまでのカンカラ三線に較べたら音はまったく違う。(カンカラの軽い感じも好きですが。)
島とは無縁のこの場所でがんばって練習して、いつか本場で驚かせましょう。(それにしてもこの譜面(工工四)を読めるだけで偉いと思う。)
なにしろ三線は爺ちゃんになるほど奥深い音が出せる。「北軽のカデカルさん」と呼ばれるくらい、渋い爺ちゃんを目指してもらいたい。
おめでとう。
いつもありがとう。
ひとつ年を重ねて、変わることと、変わらないこと。
今はまだ見えないけれど...
これからも一緒に歩いていきましょう。