今週末はお休みをいただいて、海へ出かけてきました。
両親の暮らす東伊豆を訪ねて、ミカンの生る山や白い砂浜や鄙びた漁港の町をふらりふらりとし、温泉にたっぷり浸かり、海の幸をこれでもかというほどに(この後、半年は食べなくてもいいかなと思うくらい!)たいらげてきました。
特にオシャレなものや、強い刺激を受けるものとの出会いがあった旅ではありませんが、(後半予定していたルートも台風のために泣く泣くあきらめることにもなったのですが、それでも)久しぶりの海の匂いと美味しいごはん、家族の笑顔をおなかに詰め込んで、充実のひとときとなりました。
(気温差は10℃以上... その暖かさに、日々縮こまっていたカラダもゆるゆると解けていきました。。)


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近頃、どうしても「外」へと向きがちだった気持ちにも、これで一段落。
旅は、その距離や日数に関わらず、自分たち以外のひとの暮らしや日常に触れることで、自分の「居場所」をあらためて気づかせてくれる作用があります。
台風が過ぎ余計に澄み渡った空の下、出かける前より鮮やかさとちょっぴりの物悲しさを増した秋の森に立って、「さて、」と独り言。
さて。
本格的な冬に閉じ込められてしまう前の、もう少しの時間。
私たちにとっての居場所でのやるべきこと__ここで待つこと、お迎えすること__、その時間をもう一度、慈しんで大切にしよう、と思い直しました。
「喝」というほどおおげさなものではありませんが、毎年この時期にふらりと出かけたくなるのは、自分でも無意識にそうした「弾み」のようなものを求めているからなのかもしれません。
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たまたま今週末を予定してくださっていた方には、大変申し訳ありませんでした。
最後の月となる11月は、毎土日(+祝日)はすべてオープンいたします。
また、今年を振り返っての感謝を込めた、ちょっとしたタノシミも企画しています。(詳しくはすぐにお知らせします。)
カラマツの黄葉も少しずつ始まりました。
冬の始まりを待つ静かな森を、どうぞこっそりと覗きにいらしてください。