落ち葉をぬらす霧雨。
強い雨ではないけれど、これでまた落葉が進み、北軽井沢はいよいよ晩秋から初冬の光景に。
それなのに近頃とんと寒くなくて、10月半ばに続いた氷点下までの冷え込みの頃のほうがよっぽど寒かった。
ひとによっては、これは大雪となった一昨年の気候の推移と似ているのだそうで...
ウーン、今年は雪も「あたり年」になるのかしら。(そわそわ。)
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今日のような天気の日は、きまって峠道は真っ白の霧に包まれる。
朝は、山の中腹にかかる霧が雲のように見えて、下りながら、飛行機で雲につっこむときのようにワクワクする。
夜の帰り道は一転、ワクワクどころではなく...
中央分離線の点線ひとつ分先までしか見えない山道を手探りで進む。
前にぼんやりと先行車のテールランプが見えて、わあい、とノコノコついていったら、とあるカーブで突然、光のままの方向にいったらガードレールの崖っぷちで、あわててハンドルをきる。
あれれ? 距離感がおかしくなったの? それとも、なにかに化かされた...??
峠道のてっぺん、「峰の茶屋」をまわりこむと、いきなり霧は嘘のように晴れて。
ますます化かされた気分。ま、山にはいろんなものが潜んでるんだ、きっと。(命に関わるイタズラはやめてほしいけど...。)
晩秋のちょっと寂しい北軽井沢は、イギリスの片田舎のように見えなくもなく...