お天気の回復と引き換えに、ぐっと冷え込んできたここ2、3日。
でもこの時期の気候はこうでなくっちゃ。暦どおりに季節が移り変わっていくのは、ちょっとほっとする。
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取材のお仕事を通じて、軽井沢在住の木工デザイナーとイラストレーターのユニットを組むご夫妻とお知り合いになった。
以前から友人を通じてお名前や活動を聞いていたり、同世代ということもあり、初対面なのにそんな気がしない。
セルフビルドで建てたご自宅兼アトリエがあまりに心地よく、お仕事であることを半分忘れてペラペラとおしゃべり。
木工とイラスト。カテゴリーは違っても、お二人に共通するのは、それぞれの作品(仕事)が日常の生活に寄り添っていること。
その作品を見たひと、使ったひとが、ふっと笑顔になれること。
いわゆるモノづくりをされる方へのインタビューで、愚問と知りつつやっぱり聞かずにはいられない質問。
__どうしてこの仕事を続けているのですか?
そして返ってきた言葉は、インタビュアー泣かせの一言。
__やっぱり「好き」だから、でしょうか。。
いつもなら、そこをなんとかっ、とさらに意地悪に食い込んでいくべきところなのだけど、今回ばかりはそうはしなかった。
「好きだから。」ほんとうに、その一言に尽きるのだろうと思えたから。
好きだから、続けている。
さらりと聞こえるけれど、でも、このことほど難しいこともないと思う。
好きになる、ことは誰にもできる。
好きでい続ける、ことは、才能だ。
肩に力をいれず、かといって誤摩化すのでもなく、自分たちのペースで前を向いて歩いている。
カッコイイことばかりではないかもしれないけど、生活を、暮らしを、楽しむ術を知っている。
■森の雫 http://www.mori-shizuku.com
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借りっ放しになっていたBEGINのライブDVDを観た。
おととし行なわれた15周年記念ツアーのときのもの。
ブルースから島唄、オリジナルの定番まで、3時間のノーカット。
ライブを録画もんで観るなんて、と鼻白んでいたくせに、途中から、感動していた。
あのひとたちの「音楽がただひたすらに好きで好きで好きで」という想いが、全身からほとばしっていて、テレビの箱を超えて伝わってきた。
好きで、好きで、楽しくて、仕方なくて。
その想いを伝えたくて。
「技」はさておき、ひとを感動させたり楽しませたりすることの原点は、「好き」という気持ち。
「好き」のパワーってすごいんだな。
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軽井沢にいながら、この美術館を訪れたのは初めて。
こちらも大好きなモノづくり作家のお友だちと。
現代アートを無理にわかろうとせずに、ただその大きさとか激しい色使いとかに「ほー、すげー」と言いながら観てまわったら、なんだかスカッとした。
お客さんの姿はなく、庭師さんが落ち葉掃除にしゃきしゃき働く庭の散策も気持ちよかった。
今くらいの時期になると、ようやく好きだった軽井沢を思い出す。
■セゾン現代美術館 http://www.smma-sap.or.jp/