昨日はお店を閉めてから、買い出しのために山を降りる。
長野原町方面へ、車で15分ほど。
最寄りだった北軽井沢のスーパーが休業に入ってしまってから、いちばん近いスーパーでもこの距離。やっぱり不便。
普段から買い物は、お店の買い出しを兼ねて隣町の大きなスーパーへ出かけることが多かったけれど、「あ、あれがない」「これだけ買い忘れた」という時に助かるのは近所のお店。今では買い忘れが命取りに。ガソリン代もバカにならないし。
でも、私たちのように車で動ける人はいいけれど、それもままならないお年寄りの一人暮らしの人など、どうしているのだろう。本当の意味で死活問題になってしまう。
早期の復活をお願いしたいところ。
このスーパーを含め、いくつかのお店の灯りが消えてしまう、この秋の北軽井沢。
ご近所さんとお話していても、ついつい話が寂しい方向にいってしまう。
季節の変動とそれにともなうお客さんの数の増減は、この地域の観光・サービス業にとってはきってもきれない悩みのタネ。
でもその季節の移り変わりの美しさこそが、北軽の魅力でもあり。
みんな、そのなかで一生懸命工夫をして、やりくりをして、がんばっている。
私たちも現状では「冬眠型」。(冬眠といっても出稼ぎに出るのは変わらずで、冬場はさらに忙しかったりするのですが...。)
通年でやれることが経済的にはベストなのだとは思うけれど、反面、いったん区切りをつけて静かな季節に頭と体をリセットさせるのも悪いことではないのかも。
365日、同じペースで進んでいく都会の時間とは違って、ここでは自然が人の暮らしののペースも決める。
もろに自然が相手の農家さんと同じように、私たちの暮らしや仕事も自然を無視にしては成り立たない。
それをマイナス要素とは思わずに、だからこそ、と楽しんでいきたい。
(言うほど簡単なことではないのだけれど。)
私たちのような週末だけの店でも、GW以降、緩急はありながらもわーわーわーと走り続けてきて、時折まわりの景色も目に入らないようなときもあった。
何が大事なことかも見えなくなったり。
もともと頭の中の整理整頓が上手なほうでもないので、自分自身でこんがらがってジタバタしてみたり。
だから。今は正直、ちょっとホッとしています。
お店から一度距離を置いて、そこから見えてくることを、またいちからの気持ちで始めてみたい。
そう考え出すと、今年やりきれなかったことや新しくやってみたいこともどんどん膨らんでくる。
冬眠は、案外忙しくなる予感。
明日は、良いお天気で締めくくれそう。なによりです。
今朝いちばんのお客様。ひなたぼっこ日和ですな。