11月も終わり。何日かぶりに小雪がちらつく。
カレンダーもここまで進むと、体のほうは徐々に冬仕様になってきているよう。マイナス5℃くらいだと、そんなもんかと思うようになった。寒いは寒いのだけど。
そんなもんか、では済ませられない問題がある。
いつまでも上がり続けるガソリン・灯油の価格。寒冷地、かつ移動には車が必須というこの場所ではいよいよ笑いごとではなくなってきた。
薪ストーブは一日中うちにいられる日ならよいのだけど、朝晩に即効性を求めるときには灯油ストーブに頼っている。うちにはガスがないので、ボイラーを湧かすためにも灯油を使う。毎日のことだと、1.8Lの灯油タンクなんてあっという間。
車で走る時には、ガソリンスタンドの表示をいつも目で追う癖がついた。いつしか150円台の数字にも驚かなくなっていて、そのなかでも、お、あそこはまだ140円台だな、と目星をつけたりしている。
今日も出かけた帰り道、ガソリン切れランプが点いたまましばらく走って、ちょうどいつも比較的安いことで地元でも知られるスタンドに駆け込んでみて、びっくり。
車がずらっと長蛇の列。2列3列に分かれて10数台以上並んでいる。これはまさしくオイルショックの光景!?
じりじりと進みながら、そういえば12月からさらに各社価格を上げると言っていたのを思い出した。みんな今日中に少しでも蓄えておこうということらしい。「灯油は売り切れですー」と店員さんが叫んでいた。殺伐とした光景。
これが、ほんとに地中にある原油がなくなってしまうということなら仕方ないけど(そんなのはほんとにヤバいけれど)、そうではなくて、一部の「トーシカ」と呼ばれるヒトたちのゲームみたいなものに振り回されているからだと思うと、まったく腹がたつ。
お金稼ぎに夢中になるヒトたちのために、毎日の生活に必要なものが必要としているひとに当たり前に届かないなんて。なんだか変だ。
この冬は、自然の厳しさとは別のモノとの闘いが待っているみたい....
(これ以上はカンベンしてください。。)
+ + +
追分の古本やさん
「追分コロニー」さんの日記(わたしもちょくちょく覗かせていただいている)に、浅間山の記述とあわせて↓に載せた写真のことを紹介してもらっています。(コロニーさん、ありがとうございます。)
そこにも書かれているけれど、浅間はやっぱり北から見るのが稜線が一番きれいだと思う。(コロニーさんは女性らしい形と言っていらした。)
でも、私にとってはこの形が基本でも、軽井沢や小諸やまたは嬬恋側の人たちには、それぞれの思い描く浅間の形があるんだろうな。
たまたま久しぶりに読み返していた寺田寅彦『
柿の種』にこんな記述が。
昭和8年の8月に浅間山観測所の落成式があり、しばらくは入場券を払って閲覧することができた。早速見学に出かけると、入場券売り場で少し都会風な女性が働いている。聞いてみるとその人は、浅間山の火口へ投身自殺を図ろうとして峰の茶屋の主人に止められそのまま切符係に採用されたのだそう。その頃は、火口に飛び込む人が相当数いたらしい.....。
毎日なにげなく通りがかっている場所で、昔そんなちょっとしたロマンチックな話があったなんて、おもしろい。
明日から火山の警報の段階や呼び名が変わるとか。勉強しておかなくちゃ。
「
追分コロニー」さんは、12月24日まで土日祝日の営業。近いうちにまたお邪魔しよう。
明日から師走だー。
何日か前の夕暮れの浅間山。毎日見ても飽きることない。毎日でもカメラを構えてみたくなる。
今日はすっぽり雪雲に隠れていました。