さすがに師走。毎日が飛ぶように過ぎていく。
実際にはまだなんにも年末に関わることなんてやれていないのだけど、なんとなくそれららしく慌ただしい。
お店を閉じて、その分時間は増えたはずなのに、時間を有効に使えないことが自分の最大の弱点に思えてくる。(いや、もっと他にもあるけど。)
ああ、まずいなー、とぼんやり思いながら、また時間が過ぎていく。
その点、見習いたいのが、隣にいるひと。
5分でも空いた時間ができれば、なにか有益なことをしている。薪を割ったり、お風呂の釜をさっと掃除したり、ゴミをまとめたり、生協への発注を済ませたり。見事だ。
(だから余計に比較の対象として落ち込んでしまうのだけど。)
+ + +
その相方の目下のプロジェクト。小屋づくり。
アルバイトの傍ら、わずかな時間を使ってちょこちょこ進んでいるなーと眺めていたら、屋根板も張られて、建物らしくなってきた。
このままだと何も私の手垢を残す間もなく完成してしまいそうだ。それはまずい。
ほんの少しの作業でも手伝えたか手伝えなかったかは、完成後に「わたしたちの」小屋と言えるかどうかを左右する。
ということで「今日はやります!」と志願したその日の作業は屋根材の打ち付け。
はしごで屋根へと登り、へっぴりごしで移動し、教えられたとおりに屋根材を互い違いに一枚ずつ並べて釘を打って固定する。
張り方がずれれば、見かけの問題だけでなく、雨水が浸透することにも繋がると聞いて、初めは恐る恐る慎重にミリ単位で調整をしてみたけれど、そのうち慣れと度胸で威勢良くかなづちを振っていった。
かなづちは、余計にガンガン叩かずに、トン、と合わせて、あとはダン、ダン、と2回くらいで打ち込めるとプロっぽくて気持ちいい。(そこはさすがに相方の手さばきはキマッている。)
しばらく黙々と前屈みの作業をして、さてひと休み...と視線を上げてみたら、いつもより、近く、大きく、浅間が見えた。
地面からほんの3mくらい高いところにいるだけで、見える景色がまったく違っていて、驚いた。
いつもは見上げる木の枝も、すぐ手に届くところにある。
小さい頃から木登りとかは苦手だったけれど、得意に登っていた男の子たちはこんな景色を見ていたのかな。
高いところってこんなに気持ちがいいんだ。知らなかった。
よし、小屋が終わったらやっぱりツリーハウスも作らなくては!
今のところはこんな感じで、
これを一枚一枚貼付けたところで、
裏にまわるとこんなさらに小さな小屋がついていて、
そこはうなちゃんの新居になっています。(藁でふかふかのベッドルームつき。意外や快適そう。)
母屋と小屋の間の通路は、なんとなく昔懐かしい長屋のような雰囲気になってきて、その先の方から射込む光が優しくて、(細くて狭いですが)ちょっといいかなと思っています。