待ち合わせまでの時間つぶしに、数ヶ月ぶりの旧軽銀座へ。
人もまばらな真冬のメインストリートは、シーズン中とは別世界。
店を構える人たちの増改築工事ののどかなトンカチの音だけが響く往来を、猫がのんびりと通り過ぎる。
シャッターを開けている店は数えるほど。季節外れの観光にきた女子学生グループが、無表情に寒空にソフトクリームを握りしめている。
全体に間の抜けた惚けたような顔をした街を、私も夢遊病者のように歩く。
ふと思い立って前から見てみたかったある人の残した別荘を探してみたが、今日は見つからなかった。
リヤカーに野菜を積んで歩いていた地元の人に聞いても、知らないと言われる。
また騒々しくなる前に再チャレンジしなければ。
待ち合わせは、私の大好きな尊敬すべき年上のお友だちと。それも一気にお二人と。
なかなか時間が取れず会えずにいたので、嬉しくてたくさん話す。
娘ほども年の違う(といったら行き過ぎで怒られてしまうかも)私とも、壁を作らず接してくれるこの方たちと会うのは、同年代の友人と過ごすのとは違った楽しみがある。
魅力的に年を重ねてきた人独特の優しい空気。
この場所に住んで、東京にいた頃よりもお友だちの年代の幅が広くなった。
だから寂しくなくいられるんだと思う。シアワセなコト。
時間をゆっくり使える冬ならではの楽しみ。
近頃、冬の間にしたいこと、会いたい人、行きたい場所が次々浮かんで、かえって心せわしい気分。
スケジュール帳のお休みの印とにらめっこしながら、あれこれ予定をたてている。
このぶんでは春もあっという間だ。
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ぽろぽろとお問い合わせをいただいていますが、カフェのオープンは4月中旬の予定です。
具体的に決まり次第、HPやこの場所でお伝え致します。
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冬の愉しみといえば、なんといってもタベルコト。
美味しい物をたくさんご存知、Hさん家族に先日いただいたドイツの伝統的肉料理「アイスバイン」。
豚の骨付きスネ肉を塩漬けしたものを固まりのままボイルして、ザワークラウトのかわりにただ茹でただけのキャベツと一緒にいただきます。
(こちらも以前親から届いたお土産のロゼワインとあわせて。)
なんだか冬の山小屋暮らしにぴったりな、しみじみ美味しい晩餐となりました。
ごちそうさまです!