中山道をひた走り、諏訪〜高遠へ出かけてきました。
笠掛峠、杖突峠など、大河ドラマに出て来そうな峠や谷間の村をいくつか抜けて。
心配した雪や凍結は、昼間であれば問題なく。
八ヶ岳に南アルプス、雄大な山々の白い稜線と、ひたひたと波打つ大きな湖。
一段と底冷えする寒い一日でしたが、冬の信州を堪能し、爽快なドライブでした。
一番の目的は、高遠に昨年オープンした『
高遠 本の家』。
懐かしい音のする二重のガラリ戸を開けると、土間にも畳の和室にも古書がみっちり。
しゅうしゅうと鳴るストーブ以外、いっさい音のない部屋で、心ゆくまで紙と活字の世界に浸れます。
私たちが気兼ねなく滞在できるよう、奥にこもられていたご主人に会計時にご挨拶をすると、どこかで私たちの店も見かけて下さっていたとのこと。(照)
「本の家」はまだ活動の第一歩。いずれは高遠全体を本の町にしようという大きなプロジェクトが進行中。
私たちはまだ「古書店」と名乗るのはおこがましいのだけど、いずれこうした「点」の動きが「線」でつながっていけたら面白いだろうな。
宿場町らしい風情ある建物。数号前の「ブルータス」でこの店構えを見た方もいらっしゃるのでは。
建物の構造上、寒いことは否めないのですが(失礼)、たっぷりのカフェオレで暖めてもらいました。美味しかった。
■喫茶と古本 高遠 本の家
伊那市高遠町長藤7053 TEL: 0265-96-2677
※冬季は土日祝日のみの営業です
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諏訪の大社の紋はカッコイイ。
諏訪湖の鴨はよく肥えている。
諏訪の蕎麦屋の招き猫にはちょびヒゲが生えている。
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夜になって道が凍らないうちに、日暮れ前には帰路へ。
行きは気づかなかったのですが、最初の峠を越えてからはずっと行く手に浅間がどしんと構えていて。
昔、中山道を行き来した飛脚さんたちもあれを目指して進んだのでしょうか。
浅間のふもとまで来れば、後は碓氷峠さえ下れば江戸まで平坦な道になる訳で。
私たちにとっても、浅間はすっかり「帰るべき場所」となったようです。
(たとえそこが氷に包まれたツンドラ地帯だとしても....。)