畑のあぜ道を、親からはぐれたウリボー(イノシシの子供)が、とことこ走る。
めざとく見つけたトンビが、空からからかうように追いかける。
ウリボーはさらに必死になって、畑の上を転がるように走り、マルチ(雑草除けのシート)も構わずビリビリにしそうになるので、相方が見かねてコラコラと捕まえて、小脇にラグビーボールのように抱えて、畑から離れた森のほうへと連れて走る。
相方に抱えられたウリボーはブヒブヒと抵抗していた...らしい。
熱にうなされてみた夢ではなくて、昨日の朝、農園への通勤路で、相方が実際に遭遇したこと。
なんと長閑なるかな、キタカル。
よちよち歩くウリボーの姿と、抱えられてブヒブヒ言ってるまあるいお尻を想像すると、おかしくてならない。(これくらいのサイズだと簡単に捕まえられちゃうらしい。)
こんな愛くるしいヤツも、数ヶ月すればオットコヌシみたいになって、悪事の限りを尽くして、畑や庭を愛する人にとってはにっくき存在となって、「シシ鍋にしてまうどー!」と怒鳴られるようになってしまうとは。
脱走坊やは、今頃ちゃんとねぐらを確保できているだろか。
(写真は去年の、もう少し先の風景。)
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本のメッカ、神保町。の、そのまた本丸のような由緒ある書店にて、「フォレミ」を並べて頂けることになりました。
東京堂書店
千代田区神田神保町1丁目17番地
TEL 03-3291-5181
営業時間 10:00〜20:00 無休
http://www.tokyodoshoten.co.jp/
※3階に新しく創設されたリトルプレスコーナーにあります。
こんな(ウリボーの走る)長閑な町からいきなり大都会に引き取られて、肩身もせまく、オドオドしていることと思います。
近くに寄られることがあれば、覗いて、そっと励ましの言葉をかけてやってくださいませ。
お取り次ぎくださった追分コロニーSさま、懐広くお引き受けくださった東京堂のHさま、どうもありがとうございました。
明日は、麦小舎「夏至祭」のお知らせです。