梅雨も明けて3連休。お天気も上々。
だからといって、小舎は、劇的に忙しいということもなく、だけどやっぱりいつもよりは人の密度が濃く、ちょうどよく入れ替わり立ち替わりやってきてくれて、ほどほどにザワザワ。
入道雲の下をトンビが悠々と飛んで、庭ではオカトラノオが白い尾っぽを振り上げ花盛り。
梅雨の間のミシッとした湿度が少し抜けて、高原らしい爽やかさが戻って来た。
短い夏の、静かな始まり。
- - - - -
青空と爽やかな風にあわせて、3日間、お店で流れていたのはハープとギターの音。
麦小舎のBGMではお馴染み、「tico moon」さんの新しいアルバム「Raspberry」。
奇しくも庭のラズベリーの実がほんのり色付き始めるのと同時に届いた、お待ちかねのニューアルバムも、いつもながらうっとりと美しい曲ばかり。
初めて聴く時、忘れていた何かがそっと思い出されてくるように、ドキドキしてちょっと切ない。
何度か聴くうち、「そのままで、大丈夫。」と言ってもらっているような安心感に包まれて、ほっとする。
優しい音色が小さな小舎のなかを優しい空気でいっぱいにして、外へと抜けて、庭の草や木立のまわりをゆらゆらたゆたいながら、空へと還っていく。
おふたりの奏でる音は、私にとっては『森』のイメージ。
それも、深くて濃くて暗い森ではなく、日常暮らす場所からひょいっと迷い混んでしまったような、明るい木漏れ日のさす森。
だからかな、ずっと前から、なんてこの場所にしっくりくるんだろう!と勝手に感動して、テーマ曲みたいによく流している。
まるでこの場所のためにある音みたい!とまでに、妄想して....。
その妄想が、現実のものになりそう。
この秋、9月の末に、麦小舎で「tico moon」さんのライブを行ないます。
詳細はまもなく『
今日のお手紙』ページ上でご案内があるでしょう。
(新しいアルバムのおふたりによる全曲紹介も読めますよ。)
なんて素敵!まだ夢のよう。
だけど、その場に参加してくださる方には、私の勝手な思い込みのワケを一緒に実感してもらえるという確信があります!
きっと心地よいひとときになるでしょう。どうぞお楽しみに。
- - - - -
そんなこんなのお話もあり、なんだかんだで私たちも直前まで忘れていたのだけど、麦小舎もこの週末をもって丸2年。
5周年でも10周年でもなく、2周年なんて、まだまだ中途半端で祝うことでもなし。ようやく「お店やってます」と言ってもいいのかな、という感じ。
(でも今晩は、お疲れさま、と、なんとかやってこられたことへの感謝と、ついでに夏を乗り切るスタミナのために、相方とこっそり焼肉慰労会!久々にしこたま肉を食べました。今も胸のあたりまでまだお肉が....。)
めまぐるしい毎日のなかで、時々ふと、この先どんな方向に向かっていけばいいのかな、と考えることも。
私たちには、特に何かでっかいことをしでかしてやろう、なんていう野望もなく。
これまでも、周りの人に助けてもらって、なんとなく流れ流れてやってきた。
これから先、この小さな場所でやれることといったら、なんだろう。
でも、今はまだ、振り返ったり、先を案じたりするのも早いという気がする。
よく言われることだけど、目の前にあることを一日一日やるだけ。理想とか結果とか、まだそんなんじゃなくて。
でも、ただひとつ言えることは、今日私たちが「気持ち良い」とか「楽しい」と感じることは、2年前の今日の気持ちと何も変わっていない。
その気持ちにブレがなければ、とりあえずはこのまま進んでみてもいいのじゃないかと思っている。
さて、でも、いったんは区切りということで。
2年間、いつもどうもありがとうございました。
3年目の麦小舎も、変わらずよろしくお願いします!
相方が朝、畑から摘んてきた可愛らしい花。なんとこれ、食べきれずに花開いてしまった春菊のブーケ!
今の私には100本のバラより、この春菊の花束がしっくりくる。可愛い...。
【大事なお知らせ】
おかげさまで、本日7月21日のオーダーをもって、「フォレミ01」の通信販売を終了させていただきました。
あとは残りカフェでの販売分が少しだけ。(お取り扱い頂いている各店にはまだそれぞれ在庫があるかと思います。)
お買い求めくださった皆さま、どうもありがとうございました!