アブラゼミが鳴いて、毎日のように夕方には雷とスコール。
今年の夏は、始まりからやけに騒々しくて、もうクライマックスのような盛り上がり方。
午後の盛りには、青々と広がるキャベツ畑が蜃気楼に霞んで見えて。。
爽やかな高原の夏はどこへ行った.....?
この真夏の陽気に、一気に勢いづいたのが畑の野菜たち。
先週くらいから、せ〜のっ、とばかりに揃って収穫期を迎えています。
庭に隣接する広めの畑を借りての自家菜園も3年目。
今年、一時は雨も多くて心配しましたが、菜園主(相方)のこまめな手入れの甲斐あって、なかなかの豊作ぶり。
カブ、ピーマン、ナス、ズッキーニにサヤインゲン。今年特に調子のよいインゲン豆は、毎日小さめのバケツいっぱい分くらいは採れて、はてさてどうしよう、というくらい。
ズッキーニも、始まり出したらもう止まらない。せっせと消費しないと追いつきません。
収穫は嬉しいのだけど、こうなると野菜vs人間のガチンコ勝負の様相を呈して来て、「くそー、そっちがその気なら、こっちだって絶対美味しく食べてやるんだからーっ」と、こちら側も必死。
おかげで、毎日の食卓はカラフルな夏野菜が満載。
う、嬉しいのだけど、忙しい.....(汗
もう少し、順々に少しずつ出来てくれたら、もっとありがたみも感じられるのだろうけど。
だけども、野菜たちもこの場所の夏の短さを知っていて、せっせと実をつけてくれている。やっぱりこちらも、感謝しつつ必死に食らいついていかねばいけません。
こんなワケなので、先週末からお店にも、ささやかな「直売所」がオープン!
無農薬で雑草と闘いつつ、逞しくおおらかに育ったやんちゃなヤツら。
よかったらご賞味ください。(味はなかなかのモノです。)
ハンバーガーに添えるポテトも自家産になってます!
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夏休みに入って、町には子供連れの家族の姿をよく見かけるように。
そんなとき、ふと、自分もそうして親に連れられて、この町に遊びに来ていた頃を思い出す。
時間が有り余るようにあった、長い長い夏休み。
毎日、何をして過ごしていたんだっけなぁ。
ここ最近のように暑〜い日なら、プールに出かけた。
プリンスランド(今のおもちゃ王国)のなかのプール、鎌原湖の横にあったプール、照月湖のもっと先にあったホテルのプール。
暑いといっても、午後をまわって日が傾き始めると、とたんに涼しい風が吹いたから(あの頃は。)、すぐに唇が真っ青になって温水シャワーに駆け込んだ。
残念ながら、今はもうどれも無い。
(少し前、久しぶりに思い立って鎌原湖を覗いてみたら、10数年以上、時間が止まったままのようになっている風景に、切なくなった。
更衣室の建物などもそのままで、壁の時計は傾いて、針が止まっていた。
でも、少しだけ手をいれさえすれば、きっとまた子供たちの歓声が響く場所になるはず。あの長閑なロケーションはなかなかなんだけどなぁ。。)
今の子供たちはどこに遊びに行くのかな。
コンビニの駐車場などで見かける子供たちの手には、小さなテレビゲーム。
親が買い物をしている一瞬の間にも、一心不乱に小さな画面を見つめてる。
おーい、入道雲が出ているよ。目の前を大きなアゲハチョウが飛んでるよ。
見えているのかな。
そういえば、うちのお店に来てくれる家族に、そういう姿は見ることがない、幸いなことに。(そんな子がいたら、思わず没収してトウモロコシ畑の向こうに放り投げてしまうかも....。)
今、この町に遊びに来る子供たちの眼にも、20年以上前に私が見たような、キラキラした景色が映っているといい。
そして、20年以上経って大人になった時に、もう一度訪ねてみようか、と思い出してもらえたらいいな、と思う。