ここ数日の雷と夕立はすごかった。
先週末の営業日も、午後になると近くで遠くでゴロゴロドーン。
土曜日はもったいぶるばかりで雨はなかったので、日曜日もそんなふうかしら、と相方と庭で空を見上げていたら、山のほうからサラサラという微かな音。
風かな、と音の方を見やったら、雨粒がカーテンみたいにぐんぐんこっちに迫ってくる。「来たよーっ」と叫んで、モタモタしている相方を見捨てて慌てて部屋に駆け込む。瞬時の差で相方はビショビショに。
雨なのに、あんなふうに迫って来るのは、なんだか怖いようだった。火砕流とか、虫の大群みたいに。荒々しくて怒っているみたいな雨。
そのままお昼過ぎなのに、夜のように真っ暗に。
なんだか最近のこの激しい気性をむき出しにしたようなお天気に、体も気分もうまくついていけずに、困っています。
本当は、これからが、パワー全開、開放的な気分で楽しめる、短い最高のシーズンなのに。
いまいち乗り切れないのをお天気のせいにしてはいけないのでしょうが、でも、ねぇ。
平地でもたくさんの被害が出ていますが、平地より少し空に近いこの場所にいると、不安定な空模様がヒシヒシと伝わってくるようで、どうにも落ち着かず。
数日前、とある「読書感想文」の宿題のために、幸田文さんのエッセイ『季節のかたみ』を読み返して、季節のかすかな変化や移ろいを暮らしのエッセンスにしていた人の感性にあらためて感心した。
その気配や余韻、機微などを大事にするところが、日本人独特の文化のベースになっていると思うし、順々に巡る四季と上手に折り合いながら持ちつ持たれつやってきたように思う。
それなのにここのところの天候ときたら、ギラギラ暑いかざーざー雨か。まるでジャングルみたい。
このままだと、季節と季節の間の曖昧な空気や風情を楽しむような感覚は、どんどん忘れ去られていっちゃって、全部が白か黒かどっちかしかないような、そんな極端な世界になっちゃわないかしら。
それとも、いったんみんな「ジャングル的世界」で一からリセットせよ、ということなのかしら。
などと、ぼんやりした頭で考えてしまったり。
要するに、ちょっと冴えない心持ちなので、こんなときはあまり無理な行動に出ずにじっとしておりました...という近況報告。うーん。サエナイ(泣)。
うつむきかげんのもう一つのワケが、にっくき夏の定番の敵。
今年も早々にヤラレてしまいました.....吸血ブヨ!
たしかにね、半袖で腕もあらわに無防備な姿でジャガイモ掘ってたアタシも悪いんですけどね、けどなにも一発でしとめなくたっていーじゃないかーっ。
先週の土曜にやられて、日曜には右腕がハンマー投げの室伏級サイズにオトコマエに腫れ上がり、熱を持ってジンジンムズムズ。ひたすら氷で冷やす日々。
今日になってようやく痛痒さはおさまってきたけど、また痕が残ってしまいそう。
あぁ。スローライフもツライよ。。
でもそんな毎日にも、ちょこちょこ嬉しいカケラは転がっていて。
そんなカケラをちょっとずつ拾い集めて、逆にみんなにばらまけるほどに、少しずつエネルギーを充填させようと思います。
せっかくたくさんの出会いがある夏なんだから!
明日は夏のお知らせをします。
(冴えない告白は今日だけです!
たぶん.....)
嬉しいカケラのひとつ。
プリン、美味しいね、と言ってもらうことが増えてきました。
相方の「この“茶碗蒸し”、具がないね」の一言から始まった格闘の日々....
試行錯誤を重ねてきた甲斐がありました。
もっともっと、ここだけの、ここにしかない味になるように。研究を重ねよう。