近ごろの月は見事です。
数日前、まだ夜も早い時間に車を走らせていたら、林の向こうの低い場所に明るいオレンジ色のものがちらちら。あんなところにおうちでもできたのかしら、と横目で見ていたら、まだこれから空に昇ろうとする、大きくて丸いお月様でした。卵の黄身のような。
2日程前にまた雪が降ってあたりは再び白くなったので、月の光を受けて、一面蒼くぼうっと光っています。咋夜、近くの店までご飯を食べに歩いたときも、懐中電灯がいらないほどでした。
これで寒くなければ、明るくて怖くないので、ふらふら夜散歩を楽しみたいところだけど、あいにくと月夜の美しさと冷え込みは比例するようで。迂闊に出歩くこともできず、室内からそっと眺めるだけに。。
師走も半ば、毎夜きりりと冷えています。マイナス10℃近くが常となってきました。
そんな月夜の晩の近ごろのタノシミは読書。
今まで縁遠かった(なんとなく手をつけずにいた)時代小説にはまっています。
今は司馬遼太郎『竜馬がゆく』。
いやはやこれが止まらない。
手の空いた時間にちょっとだけ、と思うのだけど、一度めくったら司馬さんの独特のペースに載せられて、ぐんぐん先へと運ばれていく。
竜馬をはじめ、登場人物たちの、爽やかでいさぎよくて好ましいこと。今の時代には逆立ちしても出会えないような若者たち。100年と少しで、一体何が変わってしまったのでしょう、この国は。
全8巻。まだまだ序の口。
まだまだあるということが、うんざりではなく、こんなに嬉しく思える本は、久しぶり。おかげで寝不足。
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以前ちらりとお伝えした「りんごの町巡り」の記事は、長野発のフリーペーパー「日和」最新号に出ています。
取材記事をお手伝いさせて頂いている「日和」は、隔月刊として再スタート。いつも長野の新しい発見があり、とても楽しいお仕事のひとつです。
今回から新しく編集を担当しているのは、「日和カフェ」の店長Sさん。りんごの町取材も一緒に出かけて、そこはたまたまSさんの実家のある町でもあったので、道中とっても楽しかったです。これからも一緒に長野の良いとこ、色々見つけに行きたいな。
長野県在住の方、近郊の方。おらが町自慢、耳寄りな情報などありましたら、ぜひぜひ教えてくださいなー。「日和」が突撃いたします♪
「日和」は、日和カフェほか、県内のショップなどで入手ください。
「追分コロニー」さんのお薦め本紹介もありますよ。