隣町の図書館まで行く。
ちょっと頭を整理させたり、手付かずの原稿の最初の取っ掛かりを見つけたい時に、このこじんまりと明るい公共の場所が、よく助けてくれる。
季節柄、受験勉強らしい若い人の姿が多かった。見回してみると、何人かの手元にコンパクトな電子辞書が置いてある。
そうかぁ。もう、分からない漢字や英語の慣用句を調べるのに、えっちらおっちら分厚い辞書をひく必要はないのかぁ。
私たちの頃は、あの紙のカタマリをえっちらおっちら持ち歩いていた。授業によっては、英和と和英、仏和と和仏と揃えておかねばならず、ショルダーバッグの紐が肩にくいこんだ。
ラクチンで羨ましいなと思うけれど、辞書をどすんと傍らに置いた時の「いざ!」という感じも悪くなかったし、英語の辞書とかに時折出て来る妙な挿絵なんかが面白かったりした。(不気味な絵のところに限って、何度も行き会ってしまったりして。)
辞書といえば、私は今でも国語辞典が手放せない。時々、突拍子もない思い込みをしていることが多いということを知ってから(これを読んでいてお気づきの方も多いだろうけれど...)、怖くて、もしや、、と確かめるようにしている。「十中三四」くらいでヤバいことがある。ありがたや、ありがたや。
図書館を出ると、隣のホールから(この建物にはコンサートもできるくらいのホールが併設されている)、フリフリひらひらのレースのついた衣装を着た小さい女の子たちが飛び出して来た。
そういえばこの時期、バレエを習っていた頃は冬の発表会があったことを思い出した。「くるみ割り人形」では、時計の精の「5時」の役をした。大きなスカートの中から飛び出して、鐘の音に合わせて一人ずつ順番にピルエット(回転)する。たいそう緊張した。主役のクララを目指す前に、バレエは辞めてしまった。
懐かしい。
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「開店しました」というお知らせを頂いていた「
カフェ・リエゾン」さんへ。
元はといえば、このブログが縁でお知り合いになったMちゃん。の、ご両親が軽井沢に移住して開いたお店。「麦小舎」にも何度か顔を出してくださった。奥様はいつも笑顔で元気いっぱい。くるくると頭がよく回転して、相手を楽しませてくれるところが、ちょっと母に似ているなと思う。(母よりだいぶお若いですが。)
パスタのランチ。キノコの具沢山スープもエスプレッソの珈琲もとても美味しい。(お料理を作るのはご主人。)
吹き抜けの広い空間は、薪ストーブひとつでぽかぽかと暖かい。
静かな軽井沢の冬時間を過ごすのに良いお店。1000m林道から少しだけ逸れたところ。訪ねてみてください。
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スーパーで骨付き鶏モモ肉やワインや野菜をちょこちょこ買って、久しぶりに早い時間からごはんの支度。
野菜を詰めた鶏のハーブ蒸し焼き、クラムチャウダー、チーズとガーリックトーストと、相方の好きな銘柄のイタリア白ワイン。
ごちそう、ごちそう♪
ボトルを一本空ける間に、来年のお店のことなどを話す。
相変わらず私はお店にあったらいいなというものを「要求する」係。相方は「作る」係。
来年は、お店に対して、もうちょっと正面から向き直ってみようと思う。
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では皆さま、よいクリスマスを!