MUGIKOYA BOOK TALK
野生と一日。vol.01
「写真集 『into the forest』の場合」
- - 田淵三菜(写真家)× 飯沢耕太郎(写真評論家)- -
ひとつの表現活動を通して、野生と人との関わりを見つめていく「麦小舎」発ブックトークイベント《野生と一日。》
記念すべき第一回は、北軽井沢に暮らす写真家・田淵三菜さんと、写真評論家・飯沢耕太郎さんをお招きし、田淵さんのデビュー写真集『into the forest』が生まれるまでと、写真を撮ることで見えてくる野生の森の魅力についてお話をしていただきます。
開催日:2017年6月10日(土)
時 間:13:00~15:30
会 場:本とコーヒー 麦小舎
定 員:25名
参加費:1500円+1ドリンクオーダー
ご予約:Email:mugikoya@gmail.com(お名前、人数、お電話番号をご記載ください)
※写真集『into the forest』を当日お求めになりたい方は、お申込の際にお書き添えください。(お人様一冊。)
〈プロフィール〉
田淵三菜 [たぶち・みな]1989年、神奈川県生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。2012年、北軽井沢の森へひとりで移り住んだことがきっかけで、2013年より森の写真を撮りはじめ、写真表現をスタート。2016年、第二回入江泰吉記念写真賞受賞。2017年、写真集『into the forest』(入江泰吉記念写真賞実行委員会)出版。森の中で家族の記念写真を撮影する写真館「森の写真館3×7(サンナナ)」主宰。現在も北軽井沢を拠点に活動している。

飯沢耕太郎 [いいざわ・こうたろう]
写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『私写真論』(筑摩書房2000)、『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『きのこ文学名作選』(港の人 2010)、『深読み! 日本写真の超名作100』(パイインターナショナル、2012)、『きのこ文学ワンダーランド』(DU BOOKS 2013)、『現代日本写真アーカイブ 震災以後の写真表現2011-2013』(青弓社、2015)などがある。
森や自然を写したいわゆるネイチャーフォトはあまたあるなかで、写真集『into the forest』はなぜ、そしてどのようなアプローチで作られたのか。
写真評論の第一人者である飯沢さん(田淵さんの学生時代の恩師でもあります)の解説とともに、スライドを交えて、自由に語り合っていただきます。
“きのこ文学研究家”でもある飯沢さんならではの“森の愉しみ方”指南も飛び出すかも!
トークのあとは、お茶休憩をはさんで、参加者の方からの質問に答えるフリータイムも。
写真や表現に興味のある方には、特におすすめしたい内容です。
新緑がもっとも美しいこの時期、写真集の舞台である北軽井沢の森散策とあわせてお楽しみください。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
MUGIKOYA BOOK TALK
《野生と一日。》とは……
火山が生み出した浅間山麓の大地のすみっこに暮らしていると、
ときおり、〈野生〉という存在の圧倒的な力を感じます。
そこでは、人間なんてちっぽけ… どころか、居場所すら見つからない。
でもだからこそ、遠く離れてしまった〈野生〉に目を向けてみることで、
忘れてきたたいせつな何かに、もう一度出あえるような気がします。
《野生と一日。》は、
人の手による表現活動(物語や詩、写真、絵画、音楽など)を通して、
〈野生〉への糸口を、参加者とともに見つけていくシリーズトーク企画です。
今後も、さまざまな分野の表現者の方を招き、不定期に開催していきます。